近年のIT技術の急速な発展に伴い、コンピュータ上で実物体の任意視点方向の画像を表示する技術が注目を浴びています。中でも、多視点カメラ系により撮影された実物体の画像を用いた任意視点画像生成の研究が盛んに行われています。
　川中研究室では、実物体の任意視点画像を限られたデータでいかに精度よく生成するかを課題とした研究を行っています。あるオブジェクトを図の撮影装置を用いて、いろいろな方向から撮影します。そして、その画像を使って撮影していない方向の画像を補間処理を用いて作成することによって、限られた枚数の画像からオブジェクトの全周画像を作成しようというものです。
　 川中研究室では、実物体の３次元モデルを用いた手法、六角マッチング法、特徴点を用いた３次元座標推定による手法等を用いてそれらの研究を行っています。

高精度三次元非接触デジタライザ

　この装置では、レーザーレンジスキャナ２台を用いて、撮影対象物体の深さ情報並びにカラー情報の取得を行います。撮影対象物体を乗せた台を固定し、レーザーレンジスキャナ・背景幕を対象物体を乗せた台を中心に３６０度回転させることにより、撮影対象物体全体の３次元幾何形状情報の取得、並びに生成を行うことができます。

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