地中探査レーダにより得られる地中レーダ画像の精度を高める画像処理技術の 研究が盛んに行なわれている。 このような処理として、筆者らは画像を深度方向に分割し、 分割された各ブロックに対してF-Kマイグレーション処理を行う ブロック化マイグレーション法を提案している。 ブロック化マイグレーション法では、処理を行うに当たって 電波の平均伝搬速度を示す比誘電率を各ブロックに対して与えなければならず、 この比誘電率の自動推定法が必要とされてきた。 今回は、比誘電率推定法として、F-Kマイグレーション法を用いた 比誘電率推定法を提案し、本手法を地中レーダ画像に適用した結果について報告する。