YSnews1

News from Vancouver

2000/4/24号
発行人　鈴木雄雅

4年生卒論登録を忘れずに

　８年ぶりのバンクーバー。冬から春へ、でもまだ寒い
　

コインの行方　ニュースによれば１ﾄﾞﾙ、2ﾄﾞﾙコインについで、今度は5ﾄﾞﾙコインを出すそうだが、なれないツーリストとしてはつい支払いはお札になる。オークランドでは、オーストラリアやイギリスのように2ﾄﾞﾙ（ﾎﾟﾝﾄﾞ）のほうが１ﾄﾞﾙ（ﾎﾟﾝﾄﾞ）コインより小さく、重いのではなく、ごく当たり前かもしれないが、なれるまでついつい間違えることが多かった。ここでは10㌣がおもちゃのコインのようで5㌣のほうがしっかり大きく、重い（まあアメリカと同じと思えばいいのだが）。
　で、話はどこでもこのコインが不足しているようで、お店で支払いの時しばしば、「小銭はないか」と尋ねられた。
　どうもひとつの理由に、7％のＧＳＴが外税でプラスされることがありそうだ。一応、㌣の単位を聴き取れたり、キャッシャーのレジに明示されて持ち合わせがあればなるべく払うようにしていたので、財布がコインで重くなるようなことはなかった。ただ、３ﾄﾞﾙ80㌣と聞こえても、実は３ﾄﾞﾙ82㌣であったりして、そうなるとニッケルがなかったりと。オーストラリアのように㌣ひとけたは四捨五入して流通させてはどうだろうか。

ﾁｯﾌﾟのある文化　オーストラリアやニュージーランドは基本的にチップを必要としない社会であるから、どうもチップの支払いについては戸惑うこともしばしば。10%から15%の時代に入って久しいが、あからさまに15%分を要求されるのもどうかと思う。
　経験的なことでは、9.95㌦の食事に７％のGSTがついて10.6の請求書がきたら、12ﾄﾞﾙ程度置けばいいと思うから、20㌦紙幣（銀行ATMでおろすとどうしても増えて、10㌦紙幣や5ﾄﾞﾙ紙幣がこないし、もちろん両替機などという便利なものはみかけない）をだす。で、おつりが5ﾄﾞﾙ札プラスコインでくれば、それをチップにできるから問題ない。ところがあいにく2ﾄﾞﾙコインがなく、小銭はあるのでちょうど10.6で支払うと、10㌦札を持ってきて、ﾁｯﾌﾟを要求する。普通はその10㌦札を小銭を含めてお釣りにしてくれ、そこから払ってもらうという暗黙の了解がないようにしばしば思えた。対策はそういう場合、小銭を混ぜておつりをくれと伝えるということになった。と、ちょうど切れのいい支払いになるように小売価格を設定すればいいのにと思ったりしたが、そうなると便乗値上げに走るのだろうか。
　ちなみに日本人客については習慣の違いから、しばしばチップが支払われないという対策かもしれないが、それならきちんとサービス料として請求書に明示すればいいだけと思うが。カード支払いの場合、その欄がちゃんとあるのだから、キャッシュの請求書にも書けばいいのに（or 「サービス・チップは含まれていません」とか）。

市立図書館　ここでも資料収集と文献探索でＵＢＣ（University of British Columbia)とPublic Libraryのお世話になりました。公立図書館の朝10時開館はやや遅いものの、夜遅くまで開いているし、数年前改築されてなかなか素晴らしいものになっている。入り口周辺にカフェや食事をするところもあり、機能的に設計されている。
　コピーカード代１ﾄﾞﾙはデポで返却すれば戻ってくる。最初の5ﾄﾞﾙで４ﾄﾞﾙ分（１枚20㌣）がコピーできる。あとは必要分チャージしていく。コピーをとるひとは多くないようで、各階４台程度のコピー機は列を作ることはないにしても、１台は紙不足、故障中とか、ほかのコピー機もトナーの状況などをみてもメンテ不足は明らか。資料ライブラリアンが各階にいるのはいいが、移民、マルチカルチュラルといわれる割には、海外の新聞や他言語書籍はかける。ちなみにＮＺ Heraldはあったが、オーストラリアの新聞はなかった。日本関係では　Japan Times紙があった。
　ここでも、ＰＣ端末のデータベース、検索が優れものになっている。ただ、新聞のマイクロやマイクロフィッシュリーダーは少なかったように思う。

書　店　市内の大型書店Chaptersができて、小規模店は軒並み閉店になったとか－映画「ユーゴット・メール」のようだ。ＣｕｌｔｕｒａｌＳｔｕｄｉｅｓのセクションは数棚あるものの、journalismはここでも希少。古書店めぐりをしたが、いくつかめぼしをつけた本は探し出すことはできなかった。また、スターバックスやカフェ、ソファーがあるのは一種の流行。こと新聞に関していえば、「売り物ですから」と断り書きがあるものの、結構平気で読まれている。で読み捨てられたような新聞になっているのは、いかがなものか。

メディア　新聞を売っているお店では結構簡単に海外新聞が置いてある。シアトル紙をはじめとしてアメリカの代表紙はともかく、欧州紙も売っているから、そのあたりは人種の多様性を垣間見ることができる。日本語紙は読売衛星版（GST込みで3.75カナダ・㌦）、日経あたりは比較的容易に入手できる。月－金曜日夕方6時から１時間ＡＭ１３２０で日本語放送（ＣＨＭＢ）がある。またマルチリンガル・チャンネルでは毎夕前日のＮＨＫニュースをみることができる。
　現地邦字紙は週刊の『バンクーバー新報』（GST込み１カナダ・ﾄﾞﾙ）のほか、無料紙の『アドバルーン』（月２回刊）、『ＯＯＰＳ（ウップス）』（月２回刊）、『ふれいざーぱる（Fraser Pal)』　（月刊）などがある。タブロイド版、横組みが多いなか、２０年以上を発行を続けている『バンクーバー新報』だけは、縦組みで風格がある。

カナダの代表紙　Globe and Mail/バンクーバーの代表紙　Vancouver Sun

　

　バンクーバー図書館/グランビルアイランドから市内をのぞむ

　