May 07, 2001
S教授のジャーナリズム入門
――いまこれを読め――
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タイトル赤字は学科生なら必読書 ☆…鈴木研究室必読書
NEW ARRIVALS
- 植田康夫『売れる本 100のヒント』(メディアパル、2000) 植田教授が90年代のヒット企画を分析する。
- 日本放送労働組合編『送り手たちの森』(日本放送労働組合、2000)NIPPORO文庫6 メディア・リテラシーの文献。音助教授が第一章に登場している。巻末のメディア・リテラシー年表はコンパクトでいいが…。
- 本多勝一『マスコミか ジャーナリズムか』(朝日文庫、2000年) 奥平康弘、鎌田慧、青木貞信、原寿雄氏らとの対談が興味深い。
- オーストラリア関係2冊 関根政美『多文化主義社会の到来』(朝日選書650、2000年) 精力的な執筆活動を行う著者の最新作。竹田いさみ『物語 オーストラリアの歴史 多文化ミドルパワーの実験』(中公新書1547、2000年)は中規模国家のベンチャー精神を発揮するオーストラリアを描く。日本もみならうところがあるのではなかろうか。
- 桂 敬一「最近の表現の自由規制の動きについて」『マスコミ市民』No.380 2000年8月号
- 原 寿雄(編)『市民社会とメディア』(リベルタ出版、2000年) 執筆人に石川教授、音助教授の名前が。
- 田村紀雄・林利隆(編)『新版ジャーナリズムを学ぶ人たちのために』(世界思想社、1999) 93年にでた同書の新版。第8章『新聞と文化」を植田教授が執筆。巻末の参考文献目録は活用できる。学科1,2年生必読書。ゼミの推薦書でもある。
- 村井純『インターネットU』(岩波新書赤571、1998)
- ☆清水英夫[監修]『マスコミ判例六法』(現代人文社、1999) 『マスコミ法令要覧』(1966)以来の総合的・網羅的なマスコミ六法。ジャーナリズム専攻学生は必携。とくに4年生「マスコミ倫理法制」、3年生「マス・メディア論」では活用されるだろう。後藤登先生(上智大学大学院新聞学専攻、大阪学院大学)も執筆している。
- 佐々木隆『メディアと権力』(日本の近代14 中央公論新社、1999 )ジャーナリズム通史を学ぶには最新の書。参考文献の多彩に掲げてある。
- 田島泰彦、新倉修(編)『少年事件報道と法―表現の自由と少年の人権』(日本評論社、1999年) 最近マス・メディアの少年事件報道をめぐり、とくに少年法61条に抵触する場合が増えているように思われる。本書はこれらに問題提起をするとともに、少年事件の報道と情報公開のあるべき姿を考える第V部の少年事件報道小史、報道基準などの資料は貴重である。
- 天野勝文・松岡新兒・植田康夫(編)『現代マスコミ論のポイント』(学文社、1999年) サブタイトルに新聞、放送、出版、マスメディアとあるが、これまで5冊出版された[現場からみたマスコミ学]を踏まえた、転換期のマスメディアの現状を中心に構成されている。
- ☆早川善治郎(編)『概説マス・コミュニケーション』学文社、1998 総論の第1部は学部学生向けのマスコミ、ジャーナリズムを平易に解いている一方、第2部の各論はさらに先に進んで研究領域の把握や関心を深めたい者を対象にしている。――ゼミ生必読書
▼竹内郁郎・児島和人・橋元良明(編著)『メデイア・コミュニケーション』北樹出版 1998年 マスメディア論、卒論テーマなどに推薦する。―ゼミ生必読書
▼児島和人(編)『個人と社会のインターフェース』新曜社 1999年 パーソナルコミュニケーションの新しい展開をとらえての良書である。
▼W.ショークロス 仙名紀(訳)『マードック』(文芸春秋) マードック伝の最新版 1999年度「外国ジャーナリズムUa」推薦本
いまこれを読め29 (1998/9)
- 沢木耕太郎『オリンピア ナチスの森で』(集英社、1600円) 前期の講義でも幾度か紹介した。要は一流のノンフィクション作家のものを読め、ということ。題材がナチス政権下のベルリン・オリンピック。メディアがらみで、映画監督のレニ・リーフェンシュタール、実感放送の「前畑ガンバレ」、幻の日の丸事件などが描かれているのが興味深い。映画、大衆文化、メディア
- S・ハンチントン〈鈴木主税訳〉『文明の衝突』(集英社、2940円)二十一世紀の国際情勢を大胆に予測する書。グローバル・ポリティカルとは何か。
いまこれを読め 28(1998/4)
- 野沢尚『破線のマリス』(講談社、1997年、1500円) 第43回江戸川乱歩賞受賞作。人気脚本家が描くTV業界を舞台にしたミステリー。女性ディレクターが大きな闇に挑戦して破滅する。どの書評も絶賛しているが、うーんといいたい内容。CXの「ニュースの女」風と比べると面白いかも。
- 山下國誥『日本型ジャーナリズム 構造と体質改善への模索』(九州大学出版会、1996年、2781円) 西日本新聞出身の著者が、事例研究などを取り込みながら、 日本型ジャーナリズムの特色、背景、基盤を分析する。
- 歌田明弘『仮想報道』(アスキー出版社、998年、1600円)アスキーが出しそうな本。一読しておくのもいい。
- 仲田誠『情報社会の病理学』(砂書房、1997年、1600円)アンチ情報社会派とも言える内容。考えさせられるところが多い。
いまこれを読め! 連載27(1997/10)
- 森脇逸男『文章の書き方の基本を身につける本』(中経出版、1300円) 新聞学科で文章作法を教える森脇先生の最新作。
- 日本民間放送連盟研究所(編)『「放送の自由」のために多チャンネル時代のあり方を探る』(日本評論社、2200円)とくに「放送ジャーナリズムが歩んできた道」(6章1、岡村黎明)は必読です。
- キャサリン・グラハム『わが人生』(TBSブリタニカ、3000円) ワシントン・ポスト紙、ニューズウィーク誌の社主の自伝。アメリカのマス・メディア、政治を読める。
いまこれを読め! 連載25 (1997/1)
- ジェフリー・アーチャー『メディア買収の野望』(新潮社文庫、上下680円) いわずと知れたマードックとマクスウェルを主人公に、メディア興亡を題材にした小説。
- 久保正敏『マルチメディア時代の起点』(NHKブックス、779、950円) 多層的メディアを、「イメージ」「メディア・リテラシー」で説く。著者は国立民族博物館助教授、コンピュータ民族学専攻。
- 船津衛『コミュニケーション入門』(有斐閣、1751円) 有斐閣がシリーズ化した大学教育用テキスト。人間のコミュニケーションから高度情報化社会のコミュニケーションまで幅広く取り扱っている。
- 田代 裕『至福のファン・ゴッホ』(筑摩書房、2575円) 広告代理店に長く勤めた著者が移り住んだフランスのアルル。そこは悲劇の画家・ゴッホが収容された「神の館」があった。
いまこれを読め! 連載24(1996/11)
- 永 六輔『職人』(岩波新書464、650円)語録シリーズ。
- 朝日放送(編)『検証 戦後放送』(朝日放送、非売品) 昨年4月に開かれたシンポジウムをまとめた記録集。戦後日本の放送の発展を見守っていた人達の肉声が伝わる。
- 津金澤聰廣・編著書『近代日本のメディア・イベント』(同文舘、3900円) ほぼ新聞社と戦前の話だが、どのようなメディア事業(イベント)が行われたか、文化的貢献を分析する詳細な研究。巻末の新聞社事業史年表(1877〜1944)や関連主要参考文献は役立つ。
いまこれを読め! 連載23回(1996/8)
- マークス寿子『戦勝国イギリスへ 日本の言い分』(草思社、1600円) 1995年夏の戦後五〇周年のイギリスジャーナリズムの分析、世界の中での日本の進路を考える。
- 永谷 脩『野村克也 勝利の方程式』(三笠書房、500円)以前紹介した『ノムダス勝者の資格』の 前に書かれた。知的生き方文庫に収所されている。
- 立花 隆『「知」のソフトウェア』(講談社現代新書722、650円) 初版は1984年と古いが、二五刷を重ねている、情報の収集、整理の入門書。基本的な内容だけに示唆に富む。学科一、二年生中に読んでおくことを薦める。
いまこれを読め! 連載22(1996/5)
- 音 好宏 監修『超入門 一歩先取りデジタル放送』(ダイヤモンド社、1200円) 21世紀へ向けてデジタル放送が本格的に始まるのか、興味深い。手っ取り早く、いま何が起きているかを知るにはいい。
- 朝日新聞社取材班『戦後五〇年 メディアの検証』(三一書房、1700円) 1996年本紙に掲載した記事から。切り抜きを忘れた人、いませんか?
- 日本マス・コミュニケーション学会/国際シンポジウム実行委員会(編)『変貌する放送と通信』(学文社、2060円) 1994年度本学で行われたシンポジウムの内容をまとめた一冊。
- 白水繁彦(編)『エスニック・メディア』(明石書店、2884円) この種の本としては貴重な一書。出版ブームにちょっとのっている気がしないでもないが、新聞から放送、通信までマイノリティー・メディアを考えるいい機会だ。
- 水越伸(編)『二〇世紀のメディア』(ジャストシステム、600円)全4巻 あの一太郎、花子のソフト開発で有名な社からの出版だが、目のつけどころがいい。
- 松井茂記『情報公開法』(岩波新書赤441、650円) いまだに日本は情報公開法がない国として知られる。公文書を含めてジャーナリズムの情報へのアクセスは、今後のジャーナリズムの在り方に大きな意味をもつ。「マス・メディア論」後期の必読書。
いまこれを読め! 連載21(1996/6)
- ハワード・H・フレデリック、武市英雄(訳)『グローバル・コミュニケーション』(松柏社、2781 円) 1996年度の国際コミュニケーション論のテキストに推奨した本。ミクロからマクロに幅広く取り扱っている。第8章「戦争と平和におけるコミュニケーション」は一読して欲しい。
- 後藤文康『誤報 新聞報道の死角』(岩波新書446、650円) 「誤報」は古くて新しい、ジャーナリズムにとって常にある問題。一つひとつの検証と一人ひとりのジャーナリストに重くのしかかる。マス・メディア論ほかの講義にも役立つ。
- 立花 隆『インターネット探検』(講談社、1500円) さすが立花氏、示唆に富む内容だ。村井純・慶大学助教授との対談も収録されている。
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