第15回　民主化後のラテンアメリカ政治 (3)社会的課題　　6月6日（木）


１．はじめに：民主化後ラテンアメリカの諸課題

□ 新自由主義経済政策の社会的インパクト（格差と貧困）
　→左派（先住民運動）の台頭

□ 治安の悪化、組織犯罪の深刻化
　→民主国家の反自由主義的傾向


２．ラテンアメリカ諸国における麻薬問題と民主体制

□ 麻薬をめぐる国境を越える連携
・生産、流通、消費のネットワーク
　ボリビア、ペルー、コロンビア、メキシコ、米国
・流通拠点（麻薬カルテル）の移行
　コロンビア（メデジン・カルテル、カリ・カルテル）から
　メキシコ（シナロア・カルテル、ティフアナ・カルテル、ゴルフォ・カルテル‥）へ

□ 政治社会への影響
・政府関係者の暗殺、組織間抗争による死傷者、一般市民の犠牲
・社会の武装化（自警団、準軍事組織）
・民主国家の強硬対応、米国の軍事支援
　コロンビア：ウリベ政権（2002～10）
　メキシコ：カルデロン政権（2006～12）


３．まとめ

□ 経済自由化（グローバル化）の負の側面としての麻薬問題