六角マッチング法(HMA)
動きベクトルを求め、参照画像(前フレーム)の画素情報から対象画像(現フレーム)を予測生成します。
図1. 現フレーム(0°方向) 図2. 前フレーム(5°方向)
まず、現フレームに三角パッチをかけます。なお、三角形の頂点をグリッドポイントと定義します。
図3. 現フレームの三角メッシュ画像
各グリッドポイントに対しHMAを行い動きベクトルを求めます。
HMAの流れ
(@) 処理するグリッドポイントの周囲で六角形を構成します。
Gzの周りの6つのグリッドポイントの位置は固定します。
その後の処理は、これらの6つのグリッドポイントで構成される六角形の内部のパッチに限定されます。
図4. 六角形と各頂点
(A) Gzを±s×±sの範囲内で、近くのポイントへ移動し、六角形の変形を最新のものにします。このときの移動量を動きベクトルとします。
前フレームの変形したパッチを、現フレームのパッチへとワーピングすることで六角形の内部の予測画像を合成します。
図5 グリッドポイントの移動
(B) 現フレームと予測画像での、六角形内部の差分絶対値和を算出します。
この誤差を最小にするGzの最適な位置を探索し、その位置を新しい位置として記録します。
次のグリッドポイントの最適な位置を探索するために(@)に戻ります。
この処理は、全てのグリッドポイントについて、誤差が最小値に収束するまで、反復されます。