配列を使うためには…

配列を使うためには、2つの手順が必要である。

1.配列の宣言

扱うデータのデータ型と、配列名を定義すること

【注意】配列の宣言を行っても、データを入れるための配列のメモリ領域は確保されない。

配列の宣言は以下のように記述する。
データの型[] 配列名;←宣言の意味をより正確に表現するならば、こちらの方がよい
 または、
データの型 配列名[];

例)

プリミティブ型(原始型)

        int[] A;       //Aという名前のint型の配列を宣言

        double B[];     //Bという名前のdouble型の配列を宣言

参照型

        Human[] human;  //humanという名前のHuman(自分で作ったクラス)型の配列を宣言

        Dog dog[];      //dogという名前のDog(自分で作ったクラス)型の配列を宣言


2.配列の生成

配列をインスタンス化して、配列のデータを格納するためのメモリ領域の確保をおこなうこと。
配列は特殊なオブジェクトなので、配列の生成を行うにはnewキーワードを用いて以下のように行う。
配列名 = new データの型[配列の大きさ];

例)

プリミティブ型

        A = new int[10];
int型のデータ10個分のメモリ領域が配列Aに対して、割り当てられる。
領域が割り当てられると配列Aにアクセスすることができるようになる。
        B = new double[15];
double型のデータ15個分のメモリ領域が配列Bに対して割り当てられる。
領域が割り当てられると配列Bにアクセスすることができるようになる。

参照型

        human = new Human[100];
Human型のデータ100個分のメモリ領域が配列humenに対して割り当てられる。
配列にメモリ領域が割り当てられても、アクセスすることはできない。
これは、配列のそのものにメモリが割り当てられただけで、Humanクラスのインスタンスは生成していないからである。
        dog = new Dog[7];
Dog型のデータ7個分のメモリ領域が配列dogに対して割り当てられる。
配列にメモリ領域が割り当てられても、アクセスはできない。
理由は上のhumanの生成と同じ。 【注意】参照型の場合、配列の生成後、配列の各要素のインスタンスを生成しなくては、配列にアクセスすることはできない。
アクセスしようとすると、コンパイルエラーが起こる。