〜Javaとは?〜

Sun Microsystemsが開発したオブジェクト指向言語である。
言語仕様はC++に近く、ポインタは存在しない。

〜プログラムの処理とクラス〜

オブジェクト指向言語であるJavaでは、データ(状態)とデータを操作するもの(行動)を1つのオブジェクトとして捕らえる。
従来のC言語プログラミングのような関数呼び出しの構造のみでなく、それが扱うデータをひとまとまりとすることで、オブジェクトの再利用性が高まるというわけである。変更にも拡張にも柔軟に対応できる。
Javaにおいては、C言語の関数に相当するものとデータをまとめて1つの「クラス」として表現する。

〜Javaの特徴〜

  1. 環境依存しない
  2. Javaコンパイラが生成する独自の中間コード(バイトコードとも呼ばれる)をそれぞれのマシン環境で実行するため、機器依存の無いプログラムを作成することができる。
    これはプラットフォームを選ばないとも言える。
    しかし、Sun Microsystemsが提供するJava開発環境JDK(Java Development Kit)をインストールする必要がある。

  3. 無償
  4. Java VMやJDKはSun Microsystemsから無償で提供されている。

  5. 実行速度が遅い
  6. 中間コードを逐次実行するため、実行速度はC言語などに比べて遅い。
    しかし、最近では中間コードをネイティブコードに変換し、プログラムを高速に実行することができるようにもなっている。

  7. 豊富なAPI
  8. JavaではGUI()構築のためのAPIが豊富で、GUIプログラミングを非常に行いやすいという特徴がある。
    APIとはApplication Program Interfaceの略で、OSがアプリケーションに対して公開しているプログラムインターフェースのことである。
    アプリケーションは基本的に全ての処理をこのAPIを経由して行っている。
    アプリケーションからは、適当なパラメータ(引数とも言う)を指定して、APIの関数又はメソッドを呼び出す。

GUI(Graphical User Interface)
ボタンやアイコンをクリックしたり、プルダウンメニューから何かを選んだりすることで、コンピュータに処理をさせることができるインターフェースのこと。