Javaプログラムの実行について

Javaプログラムを実行するためには、プログラムの実行を始めるためのクラスが必要となる。
このクラスは、「mainメソッドを持ったクラス」である。

1つのプログラムは、通常いくつかのクラスがまとまってできている。
このとき使用するクラスは自分で作成したクラスの他に、他人が作成したクラスでも構わない。
また、Javaにはあらかじめ用意されたクラス(例えば、文字列を扱うクラス、数学関数に関するクラスなど)があり、このクラスもプログラムを作成する場合に使用できる。

複数のクラスから構成されたプログラムには、mainメソッドを持つクラスが1つだけあり、そこから他のクラスのインスタンスが生成され、さらにそのクラスから他のクラスのインスタンスが作成されながら動作する。

mainメソッドを持ったクラスのインスタンスはプログラムの起動時に自動的に生成される。

プログラムを終了すると、全てのクラスのインスタンスがメモリ上から自動的に破棄される。

mainメソッドのあるクラスを定義する


プログラムを作る前編ではHumanクラスを定義したので、後編ではプログラムの実行を始めるためのmainメソッドを持ったクラスを定義する。
以下のソースは見やすくするために、mainメソッドのあるクラスしか定義していないが、実際はHumanクラスを定義したファイルにmainメソッドのあるクラスを定義しているものとする。

mainメソッドのあるクラスもHumanクラスの定義と同じように定義を行う。
クラス名はHumanTestとして以下のように定義する。
HumanTestクラスはmainメソッドを持つクラスなのでアクセス修飾子publicを指定する。
public class HumanTest{
   クラスの定義
}

作成したプログラムを実行する

前編と後編で作成したファイルを同じフォルダに置き、コマンドラインでソースの置いてあるフォルダまで移動し、以下のコマンドを実行する。
javac HumanTest.java	←プログラムをコンパイル
java HumanTest		←プログラムを実行
こうすると、以下の様に出力される。