メソッドとは?

クラスが行う行動を表す、処理を記述したものをメソッドという。

メソッドの定義の方法

メソッドの定義は次のような形で記述される。
修飾子 返り値の型 メソッド名(引数){
	処理
	return 式;
}

メソッド定義における修飾子

メソッド定義で使用できる修飾子には、メソッドの性質を指定するための「メソッド修飾子」と、メソッドにアクセスできる範囲を示す「アクセス修飾子」がある。
メソッド修飾子としてはstatic,final,abstractなどがある。

以下にメソッドの定義で使用できる修飾子を示す。
修飾子内容
名前種類
static メソッドstaticで修飾されたメソッドはオブジェクトを生成せずにアクセス可能となる。
【詳細は配列を学習した後に[配列]の「第13回static」の映像を参照】
final メソッドfinalで修飾されたメソッドはオーバーライド【詳細は[継承の概念と方法]の「継承の方法」の教科書を参照】できないメソッドである。
abstract メソッドabstractで修飾されたメソッドは抽象メソッド【詳細は抽象クラスを学習した後に[抽象クラス]の「抽象クラス」の教科書を参照】である。
抽象メソッドを1つでも持つクラスは抽象クラス。
メソッド名、引数、戻り値は定義されているが、ブロック内の処理(実装)が行われていない。
public アクセスpublicで修飾されたメソッドは、他のパッケージのクラスからも参照可能である。
protected アクセスprotectedで修飾されたメソッドは、そのクラスとサブクラスからのみ参照可能である。
private アクセスprivateで修飾されたメソッドは、そのメソッドが定義されたクラスからのみ参照可能である。
無指定 アクセスアクセス修飾子を省略したメソッドは、同じパッケージ内のクラスからのみ参照可能である。

【補足】メソッド修飾子には上記で説明した以外のものもある。それらについては付録を参照すること。