実装図

実装図はシステムを実装的な側面から表したダイアグラムである。 コンポーネント図はソフトウェア内部に属するコンポーネント間の依存関係を表す。 また、配置図はシステムのリソースを物理的側面で表したダイアグラムである。

コンポーネント図

コンポーネント図はシステムの物理的な構成を表現するダイアグラムであり、コンポーネント間の依存関係を示す事ができる。 コンポーネント図におけるコンポーネントとは、EJBやCOMなどのソフトウェア部品からソースコードやバイナリコード、 ミドルウェア、ライブラリなどの事を指す。 コンポーネント図は利用頻度は高くないが設計フェーズにおいて物理的な側面からアーキテクチャを設計する際に使用される。 コンポーネントは長方形の左側の線上に二つの四角形を重ねたアイコンで表現する。 アイコンの中にはコンポーネントのタイプ名が記述される。

※コンポーネント図の例

配置図

配置図はシステムが実行される際の物理的な構成を表現するためのダイアグラムである。 ノードと呼ばれるコンピュータハードウェアに対し、コンポーネントのインスタンスを配置する。 配置図の利用頻度はあまり高くないが、設計フェーズにおいてハードウェアを含めたシステムのスケーラビリティや パフォーマンスを設計する際に利用される。 なお、コンポーネント図のコンポーネントを配置図に追加する場合、そのコンポーネントをインスタンス化する必要があり、 インスタンス化されたコンポーネントはそのアイコンの中に「インスタンス名:タイプ名」と記述する。 下の図は、上のコンポーネント図のコンポーネント、 『 RDBMS 』 がインスタンス化され、 『 Oracle:RDBMS 』 として表現されている。

※配置図の例

ノード

ノードは物理的なコンピュータハードウェアを表し、立体的な長方形のアイコンとして記述される。 アイコンの中にはノードのタイプ名とコンポーネントのインスタンスが記述される。 なお、コンポーネントの場合と同様にノードは配置図に追加される際にインスタンス化されるため、 アイコンの中には「ノード名:タイプ名」と記述される。上の図では「クライアント:Windows」や 「アプリケーションサーバ:Unix」などがノードに該当する。