超伝導マグネット電源焼損 2001 July 14 <<<戻る
二日間ほど、90A(最大定格120A)で連続運転していたら、焦げ臭い臭いがし
て来ました。臭いがだんだん激しくなるので、マグネットの運転を中止し、電源
を開けて見ると、リレーの接続部分が焦げていました。ケーブルを引っ張ると、
簡単に切れてしまいました。もし、運転中にケーブルが切れてしまっていたら、
巨大な逆起電力のために、保護ダイオードや、他の電子回路、そして超伝導
マグネット本体も故障していた可能性があり、冷や汗が出てきました。
おそらく、原因は電流反転リレーの接続部分のネジ締め付けがあまかったこと
によると思われます。もっとも焼損が激しかったのは、上図左側のバンドルされ
ている4本の細いケーブルです。これは、制御用大型シャントに繋げられている
のですが、4つのシャントがパラレル接続されているため、ケーブルも4本に分割
されていますが、少し、太さが足りないような気がします。
今後の教訓として、最大定格電流で、マグネットを接続しないエージング運転も
必要であるということがよくわかりました。