トゲウオ科魚類はオスが営巣するのが特徴です。オスもメスも背側と腹側には棘があります。背側の棘は、イトヨでは3本、トミヨでは9本です。
イトヨは、水底にくぼみを作って水草などの巣材を集め、腎臓で合成されるスピジンと呼ばれる糊状物質の粘液で巣を固めます。巣が出来上がると、ジグザグダンスをしてメスを巣に誘います。メスが巣の中で放卵すると、オスはすぐに放精して卵を受精させます。その後、オスは巣の周辺にとどまり、巣の中に水を送るなどして卵を守っています。イトヨの営巣シーンのスタンプがこちら。
トミヨもオスが営巣します。トミヨは淡水にも汽水にも生息していますが、営巣環境の塩分濃度が高くなると糊が固まりにくくなります。また、鱗板が連続するものと、不連続のものが混在しています。トミヨの営巣や生態に関連するスタンプがこちら。