発展途上国都市インフォーマルセクターに関する参考文献

2000.9.28更新)

ブックレポートのためには、《書籍》中の★がついているもの3冊、または《論文及びエッセイ》中の★がついているエッセイ1つのいずれかを選ぶことをお勧めします。

《書籍》

[1]穂坂光彦 (1994), 『アジアの街わたしの住まい』明石書店、3090円

・居住問題が中心テーマであるが、アジア各国のスラムでの人々の生活・取組の実情がよくわかる。
・在庫有り。例えば紀伊国屋
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosc.wb や丸善http://www.maruzen.co.jp/または直接明石書店03-5818-1171

[2]ホルヘ・アンソレーナ、伊従直子 (1992), 『スラムの環境・開発・生活誌』明石書店2330円

・入門書、また実際にスラムの活動を訪問したい時に役立つ(少し情報が古い。本当に訪問する際には、新しい情報は下川まで要相談)
・在庫有り。例えば紀伊国屋
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosc.wb や丸善http://www.maruzen.co.jp/または直接明石書店03-5818-1171 

[3]ムハマド・ユヌス著、猪熊弘子訳 (1998),『ムハマド・ユヌス自伝:貧困なき世界をめざす銀行家』早川書房、2000円

・途上国開発において大きな影響を及ぼしているマイクロクレジットのフロンティアであるグラミンバンクの創始者の自伝。
・在庫有り。例えば紀伊国屋
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosc.wb や丸善http://www.maruzen.co.jp/

[4]中西徹 (1991),『スラムの経済学:フィリピンにおける都市インフォーマル部門』東京大学出版会

・中西氏の経済学の博士論文を基に書きなおした本。一部、経済発展論の素養を要求する部分もあるが、この分野の研究者になるならば必読書。

[5]永山利和、加藤益雄編 (1992),『アジアの人々を知る本:3働く人びと』大月書店

[6]シンシア・D・ノラコス他著、アジア社会学セミナー訳 (1994),『フィリピンの都市下層社会』明石書店

→学術論文(社会学)の翻訳書であるわりには手軽に書かれている。

[7]池野旬、竹内進一編 (1995)『アフリカのインフォーマル・セクター再考』アジア経済研究所。
他多数。

《論文及びエッセイ》

[1]Somsook Boonyabancha (1999), Citizen Networks to Address Urban Poverty : Experiences of Urban Community Development Office(Thailand), Nov.1999のマニラでの世界銀行・アジア開発銀行のフォーラムでの講演(英文)。

→これを入手したい方は、下川宛てpmshimo@aa.mbn.or.jpにメイルで申し込めば、テキストフィアルをE-mailでお送りします。または、ここからダウンロードしてください。

[2]下川雅嗣 (1998), 「都市インフォーマルセクターでの事業機会と農村都市間労働移動:フィリピン経済のケーススタディー」『アジア経済』 39 (6), 23-42.

[3]下川雅嗣 (1999),「インフォーマルセクター生産財市場の競争政策:小規模事業家の市場へのアクセスの改善」『アジア経済』 40 (2), 2-18.

[4]下川雅嗣 (1999),「小規模事業部門としての発展途上国都市インフォーマルセクター」横浜国立大学大学院国際開発研究科博士論文(ただし、上記[2].[3]を含む)。 他多数。

《関連ホームページ》は特にお勧め

Asian Coalition for Housing Rightshttp://www.achr.net/
→アジアの貧困者、インフォーマルセクターの状況を知るのはこれが一番良い。

SPARK: http://www.sparcindia.org/
→ムンバイ(インド)を中心にスラム・路上生活者の運動をやっている当事者/支援者団体

●アジア居住ネットワーク: http://www3.itakura.toyo.ac.jp/projects/achrj


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