研究紹介RESEARCH

当研究室では、
「1.製品の質の向上」、「2.サービスの質の向上」の2つの観点から、
クォリティ・データを解析するための新たな統計的手法の開発に取り組んでおります。
これらの研究を通して、文理融合型の新たな研究視座を確立していくことが目標です。

クォリティ・サイエンス

1.製品の質の向上

日本の製造業は、製品の信頼性の高さから、海外からも高い評価を受けております。その背景には、多くの技術者の努力が存在しています。当研究室では、そのような製造業における製品や部品の品質管理に焦点を当て、効率よく製品の試験を行う方法や、いち早く不良品が発生していること、または発生する確率が高くなっていることを検出する方法や、データの解析の上で問題になる欠損値の対応の方法になど関する研究を行っております。

これらの研究を通して、日本のみならず、世界の製造業のクォリティを向上させるための手助けができれば幸いであると考えております。

2.サービス品質の向上

現在、日本の産業界ではサービス産業の占める割合が急激に増加しております。サービス産業では情報化社会と呼ばれる現在、様々な種類の大量のデータが蓄積されるようになりました。その結果、得られたデータを分析し活用するための技術の開発が幅広く求められております。一方で、データが大規模化、複雑化するにつれ、既存のデータ分析方法の適用のみでは得ることの難しい分析視座が数多く生まれ、そういった問題を解決するような分析手法の開発が強く望まれております。

本研究室では主に推薦システムの開発、消費者の行動分析、消費者の意識を把握するためのアンケート設計、およびアンケートの解析方法についての研究にも取り組んでおります。