徒然物草(2004年11月)
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大相撲十一月場所千秋楽。朝青龍の年間5場所優勝で78勝は素晴らしい。
その朝青龍を千秋楽結びで堂々と破った魁皇も、
横綱に一番近い力士という存在感を示した。
横綱推挙が懸かる今場所、初日は誰しも難しいもの、
勢いに乗った若手が思いも掛けぬ力を出すことも間々あること、
そう考えるとこの2敗は仕方ないとして、
雅山戦での3敗目は何とも余計で惜しかった。
予てから13勝が目安と北の湖理事長が明言していたこともあり、
周囲の期待・願望にも関わらず、
横綱推挙への動きを見送ったのは残念だが妥当だろう。
千秋楽まで優勝を争えなかったという点で、
星1差ながら優勝に準ずるとは言い難い所もあるが、
長期の実績を考慮すれば来場所に繋がるとの判断もあり得よう。
若の里は先場所の10勝に続いての11勝で、来場所に大関昇進が懸かる。
12勝なら文句なし、11勝でも充分だろう。
大関に就いてしまった方が力が出るタイプと見ているので、
次の場所で昇進を決めてその後に期待したい。
白鵬は12勝で、来場所は新三役、ここで二桁勝てば大関挑戦の声も掛かるか。
通常なら新関脇という星勘定だが、そうすると5関脇になりそう
(若の里・雅山の両関脇が勝越、栃東が大関陥落、東小結琴光喜が10勝、
西前頭筆頭白鵬が12勝)なので、どういう番付になるか。
露鵬・琴欧州の活躍も目立った。如何にも腰高で不安定に見えるが足腰が強い。
期待の新入幕稀勢の里は9勝で惜しくも二桁と敢闘賞には届かなかったが、
落ち着いた土俵態度と相撲っぷりは早くも大物感充分。
石出(放駒部屋・元駒光)の十枚目優勝は阿佐谷勢久々の嬉しいニュース。
今度こそ新入幕へ。(2004/11/28)
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白鵬、魁皇・朝青龍を連破。いやはや天晴。
こうなってくるとみんな言いたい放題で、
やれ貴乃花に似てるとか、双葉山に似てるとか。
(2004/11/24)
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何か最近巷で「たいしょうぐん」をどう漢字変換するかというネタがあるようですが、
数学用語辞書 M-DIC を入れているのでちゃんと「対称群」と変換します。
(2004/11/20)
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米村圭伍の新刊「退屈姫君海を渡る」「エレキ源内殺しからくり」読了。
痛快娯楽時代小説。読む落語。語り口が実に良い。
発表順に作品を挙げておこう。
「風流冷飯伝」「退屈姫君伝」「錦絵双花伝(文庫では「面影小町伝」に改題)」
「影法師夢幻」「紀文大尽舞」「おんみつ蜜姫」
「退屈姫君海を渡る」「エレキ源内殺しからくり」
話自体は独立なのでどれから読んでも良いのだが、
登場人物が共通だったり微妙に関連したりという所に遊びがあるので、
一作目から順に読むのが良いかもね。
因みに一作目の「風流冷飯伝」は、将棋が話の重要な役割を担っているので、
将棋などに親しい人にはそういう点からもお勧め。
(2004/11/16)
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大相撲十一月場所始まる。新入幕の萩原改メ稀勢の里が楽しみだ。
新入幕初白星インタビューでの受け答えもハキハキしていて良い。
ただ、この四股名は上がっていく最中には相応しい名前だが、
大関・横綱になった後はどうか。
その時に大関・横綱らしい四股名を付けるつもりなら、
ここで余り色の濃い名前を付けてしまうと困るのではなかろうか。
将来の大関・横綱が狙える大器なだけに気になる所。
まぁ師匠の名前である隆の里を継がせるなら、
若の里の方が兄弟弟子の順・相撲っぷり共に相応しいし、
師匠としてはこのままで行くつもりかも知れない。
大力士になれば自然に四股名も良い名前に思えるもの。
今でこそ「北の湖」は誰も変に思わなかろうが、
それまでは「湖」で「うみ」と読ませることはなく、
始めのうちは読んでもらえなかったそうだ。
稀勢の里という名もそこまで育ててもらいたい。
一方、御当所で横綱推挙も懸かる魁皇は初日コチコチで負け。
場内しょんぼり。これが横綱への重圧か。
東西に横綱が並んでもらいたいものだが。(2004/11/15)
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先日のゼミで学生に「定義と定理とをちゃんと区別しなさい。
『非戦闘地域』の定義を訊かれて『自衛隊がいる所』じゃ話になんないでしょ」
てなことを言ったのだが…‥…、
まさか国会で総理大臣がそのまんまそんな発言をするとは。
(2004/11/11)
まぁこれがひどいのは明らかで、ゼミなら一行も進まない所な訳だが、
世の中のどのくらいの人がそう思っているのだろうか。(2004/11/15)
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高知に出張。(2004/11/04)
- 岡山から土讃線の特急「南風」で2時間半くらい。
東京からでも「のぞみ」から乗り継いで6時間ちょっとなので、
陸路でも意外に近い。車体を右に左に揺らしながら単線の狭い路線で
山の狭い間をすり抜け細いトンネルを潜っていくのは中々のもの。
おおぼけ、ごめん。
- 鰹を始めとして魚が旨い。
御当地に詳しい先達のお蔭で、すっかり堪能しました。
つうか贅沢し過ぎ。やきぎり。
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