徒然物草(2008年8月〜11月)
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大相撲十一月場所千秋楽。
横綱白鵬と安馬との優勝決定戦は力が入った。正に角力である。
強引でも力で勝つという横綱の気持ちが表れた取り口であった。
終盤の優勝争いは盛り上がったが、
しかし本割り12日目の対戦での横綱の相撲はあっけなく残念だった。
ああいう相撲っぷりだから、後になってあの相撲には何百万動いた、
とか言われてしまうのである。
愚直に相撲内容の充実を図ることが一番だ。
その点でさえブレなければ長い目で見て相撲人気は回復するだろう。
横綱朝青龍の休場は残念だが、良い相撲が取れる状態に整えることが先決。
冬巡業で鍛え直して来場所に期待。
御当所の大関魁皇の休場は何と言っても残念だが、
もう数年来、体に鞭打ってぎりぎりの所で相撲取ってる状態なので、
何かの拍子に怪我になってしまうんだろうな。
他の大関陣も結局ぱっとしなかった。千代大海は時々爆発的な相撲を見せるのだが。
安馬の優勝同点13勝は立派。文句なし堂々の大関昇進。
最初のチャンスをものにする集中力は大したものだ。
序盤は星も落とし内容も悪かったが、良く立て直した。
新関脇把瑠都も相撲を覚えてきたようで、これは今後脅威だ。
稀勢の里も体調を戻して11番、馬力も強くなってきて、
そろそろ上を目指す段階になったようだ。
序盤は若の里・出島・雅山と言ったベテラン勢が奮起して盛り上げていたが、
終わってみれば雅山の10勝以外は息切れで残念。
嘉風の11勝は正に敢闘に値する。252kg山本山は十両西3枚目で9勝。
幕から落ちる力士が少ないので入幕は微妙だが、
入幕したら果して山本山は懸賞を懸けるのか。永谷園−山本山対決が楽しみ。
ベテラン岩木山の奮起も目立った。
そう言えば枡席の座布団を繋げて投げ難くしたという話題もあった。
野暮な話だが、これはそういう野暮なことを引起こした野暮な観衆が悪い。
相撲は粋が肝腎。相撲観戦も粋に行きましょう。
(2008-11-23)
新大関のしこ名は日馬富士(はるまふじ)ですか。
う〜む、余りピンと来ないんですが。
まぁ自分で大きくしてもらいましょう。(2008-11-26)
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中間試験の季節で、学生の質問に良く捕まる。
仲間うちで集まって勉強していたり、熱心で良いのだが、
質問を聞いてみると重症と思われる学生さんも多い。
ここでは細かいことは書く気もしないが(書く気になったら付録でいづれ)、
問題の答が合ってるか、よりも、自分で心底解ったか、を大切にしましょう。
(2008-11-20)
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組合総会。前日に突然、議長を頼まれた。
議事進行マニュアルがあるので、まぁ誰でも出来るんだけれども。
常設の役職じゃないのでどうやって決めてるんだろう、
とは思っていたが、急に頼まれるものなのね。
活発な議論もありつつ粛々と進行し、無事に解任。懇親会でビール。
委員長と法学部の先生とのお話が面白かった。
(2008-11-12)
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Qちゃん引退。
多くのマラソンランナーの中でも別格であった。
それは6連勝したとか、有森は銀だったとか、野口は2人目だったとか、
単にそういうことではなくて、
時代を切り開き、一時代を作り、その後の時代をも決めた、
何か大きなものがある。確かにかけっこを体現した。
プロランナーとして競技マラソンを走ることはもうないが、
走る姿はきっとまたあちこちで見られるであろう。
(2008-10-28)
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高校の同期会。卒業23年目にして初めての開催。
中高6年間に亙って我々の学年の担任をして下さった先生が定年を迎える、
というきっかけで、今回の開催になったのだが、
350人中100人以上が集まったのは同期会の歩留まりとしては良いんじゃないかな。
我々の学年の担任をして下さったことのある先生方が10名も御出席下さり感謝感謝。
流石に見た目は月日を感じることもあるが、お話を頂くと昔と全く変わらない。
同期の連中も色んな商売で活躍中。変わらない奴あり年相応の奴あり。
会う奴毎に「全然変わってない」と言われたが、
先生方と同じでやはり商売柄だろうか。
昔の写真の映写などもあり、周到に準備された幹事さん達に拍手拍手。
2次会・3次会は飲み過ぎたか。
(2008-10-25)
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千葉市美術館で開催中の
「八犬伝の世界」展に行ってきた。
当時の刷りの106冊全巻揃の分量には圧倒される。
八犬伝に題材を取った浮世絵の多さからは、
如何に娯楽が多様化していない時代とは言え、
どれだけ人気を博し人口に膾炙していたかが歴然と判る。
八犬伝はまた昔から深く読込まれてきた物語で、要は八犬伝オタクが多い。
会場にも友人と来ていて熱く説明していた人がいた。
ついつい声が大きくなって学芸員の人に注意されていたが、
語りたくなる気持ちは判る。そういう読込み方に耐える作品であり、
そうすることで面白さが増す作品である。見応えがあった。
もっと時間が取れれば後2時間くらいは見ていたかも。
この後はサッポロビール園で卒業生と集まって工場見学+飲み。これもまた良き哉。
(2008-10-11)
そいえば大河ドラマ「篤姫」の最終回で天璋院が「里見八犬傅」を読んでましたね。
(2008-12-14)
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電車に乗ってたら、おばちゃん達の会話から
「素粒子が」とか「クラゲが」とか聞こえてきた。
ノーベル賞は凄いな。(2008-10-09)
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研究集会「ガロア理論とその周辺 徳島2008」
に行って口演してきた。
夏休み中にもうちょっと進展できるかと思っていたが、思いの外の悪戦苦闘。
研究プロジェクトは道の前には進めず、今まで来た道を整備して、
若干幅を拡げたり、脇道にも進んだり、と言った程度。
そんな訳で口演準備も滞り、現地に入ってからも最終日の口演の直前まで掛かる始末。
いけませんねぇ。口演のプロジェクタ資料にはいろんな図を沢山入れて、
見栄えとはったりとで過ごしましたが。
(2009-09-13)
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オープンキャンパス
(7/31・8/1)。
新学科(情報理工学科)として2度目のオープンキャンパスで、
段取りも幾らか予測でき、それなりにスムーズに運営できていたかと。
ルービックキューブ系のパズルやキャストパズルなどの立体パズルを、
同僚の教員と併せて学科説明の教室に大量に持ち込み、
来訪者のみなさんに遊んでもらおうとしたが、
居合わせる教員の方が熱心に遊んでいた。
教員というか研究者は目の前に面白そうなものがあると夢中になっちゃうもんですな。
隣の学科ではレーザポインタとCDやCCDカメラなどを使って
回折格子の実験を見せていたり。
「オープンキャンパスは教員の文化祭である」と言い切ってしまおう。
これに併せて4年生のゼミをやって、
所謂ラボツアー代わりに「セミナー公開」として見学してもらった。
演出も何もない生のゼミなんですが、高校まででは余り行なわないことだし、
見てもらってちょっとは意味があるかな、と。
来年はどんなことをしようか、と早くも思案中。(2008-08-01)
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