徒然物草(2009年6月)
-
院生に貸してもらった
「数学ガール」(結城浩)読了。
偶々
コミック版「数学ガール・上」(結城浩・日坂水柯)
を先に読んでいたんだが、
数学部分はコミック版もかなり原作に忠実だったんですね。
こういう数学読み物だと、解り易い話題ということで、
組合せ的な話題とか代数的な話題とかが多くなりがちだけれど
(実際本書でもそうではあるけれど)、
最後の話題で組合せ的な値を調べるのに、
いかにも解析!という不等式の評価をしていくのが、
この手の読み物の内容としては斬新かな。
色んな話題がちゃんと伏線になってたりして面白いですね。ミルカさん萌え。
後でちゃんと買います。続編も。コミック版の下巻も近日発売らしい。
「きみには、ωのワルツが見えているかな?」(本書より)。
(2009-06-30)
-
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の出張授業に招かれて、
新潟県立柏崎高等学校に行って、授業を2コマしてきた。
「数学とコンピュータ〜互除法と連分数」という題だが、
数学中心でということで、コンピュータは補助に使う程度。
藁半紙を折って互除法・連分数展開を体験する、というネタの喰い付きが良かった。
数学の授業は問題を解くことを目標として問題演習が中心になりがちだが、
実験・観察を通じて予想を立てたり検証・証明したり、という本来の数学の営みを
体験させることを目標とした工夫・ノウハウを積み重ねていく必要がありますね。
覗きに来て下さった先生方の方も面白がって下さって有難かったが、
生徒よりも面白がって下さった
(或は面白かったということを素直に表明して下さった)のも、
良くありそうなことではある。
今回は学生時代の研究室の同期生が持ってきてくれた話で、
滞在中はすっかりお世話になりました。感謝感謝。(2009-06-06)
[最新の徒然物草
|書き物の目次
|日本語版玄関ページ
]