徒然物草(2009年8月)
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総選挙。選挙で第1党が代わって政権交代するのを初めて見た。
というか、選挙結果によって政権が決まるのを初めて見た、と言っても良かろう。
(従来の自民党政権は選挙前から事実上決まっていたものであるし、
1993~94年の細川・羽田・村山の非自民首班政権は
選挙結果と言うよりも政党の集合離散によって決まったと言うべきだろう。)
選挙結果によって政権を決めるという政治制度にも長所短所あるけれど、
「選挙結果で政権が変わる(可能性がある)」ということによって
有権者自身の選択でバランスを取るシステムな訳で、
今までは(制度上は可能性があるにも関わらず事実上は)
その可能性を現実のものと考えてこなかったので、
その為に制度の短所も目立ってきてしまっていた。
これで遂に選挙結果によって政権が決まるのを目の辺りにしたので、
有権者も政治家(議員・政党)もやっとシステムを理解することになるだろう。
さて、これで次の国政選挙が面白くなった。
今まで「与党自民党」に投票してきた人々が、
「与党」に投票するのか、「自民党」に投票するのか。
本来違っているものが偶々一致してしまっていると物事が解り難い
(数学で言うと重根があるようなもの)。
今回の政権交代でそれが初めて分離した。
(2009-08-30)
上記には政策論は一切入っていません。
むしろ政策が変わらずに政権交代した方が、政権交代の意義が解り易かったかも。
(2009-08-31)
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そういえば本学には
8月1日付で特任教授が着任していて、
大学の公式ウェブサイトでも案内が出ているのだが、
同時に着任した特任准教授の方は一切出ていませんね。
たっての希望でお二方併せての採用という話だった筈なのだが。(2009-08-25)
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第17回整数論サマースクール(l進ガロア表現とガロア変形の整数論)
に参加(8/17~21)。2年ぶり14回目。
例年よりもプログラムされた講演数が多く、
総講演時間(院生・PDの時間を除く)は29時間にも及んだが、
良く準備された解り易い講演
(技術的に細かく面倒な所を省いて、話の大筋や発想が伝わる講演)
を講演者のみなさんがして下さり、最後まで集中力を保って聴くことが出来た。
近年の研究集会ではPCプロジェクタによる講演が多く、
ノートをきちんと取ることも減ってきたが、
サマースクールは勉強会であるので、ノートを取ることを想定して、
珍しく全て総板書講演であった。ノート2冊半。右手の親指の付け根が痛いぞ。
勿論と言うべきか、夜の懇親の義務も果してきたが、
朝食バイキングがおいしかったので、ちゃんと起きて食べられるよう少々控え目。
今回は特に参加者層が若く、年齢順で上から数えると相当早いようになり、
数少ない個室をあてがわれるようになってしまった。歳は取りたくないもんだ。
そんな中で今回は世話人団も比較的若く、運営上で色々大変なあったと思うが、
会場・講演とも良質で、世話人・講演者のみなさんに感謝。
すっかり回清されました。(2009-08-21)
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「女子中高生夏の学校2009~科学・技術者のたまごたちへ~」に参加(8/13~15)。
「作図から始まる発見体験」と題して、
KSEGを使った実習をしてきた。
時間が読めない悪い癖が出て、準備していた実習内容が最後までは出来なかったが、
楽しんではもらえた様子。
数学業界内部の行事とは組織力が桁違いで、
分刻みで盛り沢山のスケジュールであったが、
参加者は流石の若さで、疲れた様子も見せず、充実した3日間を過ごしていたようだ。
各学会・会場の運営スタッフの方々に感謝。
学生スタッフの人達の準備と行動にも大いに感心。
ポスターセッションで参加者が自由に見て回る時間もあり、日本数学会からも出展。
ポスターセッションという形式は数学では馴染みがないが、
形態として数学の人も馴れておく必要があるのかも。
(2009-08-15)
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期末試験の採点終了。
レポートの採点はまだ残ってるけど(でも追加は受け付けない)。
今までは1人の答案を全問見て点数付けてから次の人の答案を見てたけど、
今回は方式を変えて、
1問を全員分を見てから次の問題をまた全員分見ることにした。
この方が良いですね。
前の人の答案を見直して減点・部分点の基準を確かめることが少なくなったし、
何より1問終わる毎の達成感が良い。
これから暫くはこの方式で行ってみよう。(2009-08-10)
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阿佐谷では「東京名物・夏の風物詩・阿佐谷七夕祭」の準備が酣。
高円寺駅の発車サイン音が阿波踊りに。
中央線は夏気分です。(2009-08-01)
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