徒然物草(2010年11月)
- 大相撲十一月場所千秋楽。(2010-11-21)
- 終わってみれば白鵬が14勝1敗で優勝、5連覇。13連勝継続中。
2年連続で年間86勝というのも驚異的。
内容の乱れた相撲も何番かあったが、優勝決定戦も含めて最後を締めた。
「いいとこどり99勝1敗」まであと24勝。
- 大関陣では把瑠都が11勝、魁皇が12勝。
白鵬の連勝も話題だったが、連勝が止まった後の注目を集めたのは、
何と言っても魁皇だった。13日目の白鵬との1敗同士の直接対決は、
これに勝ったら優勝(それも御当所九州では初めての)に大きく近付いただけに、
何か奇跡を期待するような雰囲気があった。
後ろに下がるとそのまま土俵を割ることが多かったが、
今場所は残して逆転する相撲が何番かあって、それが星の違いに出たかな。
来場所は久々に東の正大関に座る。まだまだやめられないなぁ。
把瑠都も終盤まで優勝争いに絡み、大関として充分な星。
そろそろ毎場所のように優勝争いに加わるようになってもらいたい。
琴欧洲・日馬富士は来場所に期待。
- 栃煌山・鶴竜の両関脇は惜しくも負越し。
栃煌山は連勝ストップの有力候補にも挙がっていたのだが、
大関挑戦も出直し。
阿覧・栃ノ心の両小結はまた勉強。
- 稀勢の里は連敗せず10勝、二桁の星に乗せて関脇返り咲き濃厚。
再び大関候補の筆頭に戻ってきた。
歴史に名を残した一番を自信に、上を目指してもらいたい。
- 豊ノ島が14勝1敗、優勝決定戦では白鵬に敗れたものの、
先場所(十両)に続いての14勝。
十両優勝の翌場所に幕内最高優勝という珍記録はならなかったが、
実力者ぶりを充分に発揮。
来場所三役復帰かどうかは張出を設けるかどうかにもよって微妙
(両関脇が7勝8敗・東筆頭の稀勢の里が10勝・西筆頭の琴奨菊が9勝)だが、
上位とフルに対戦するのは間違いなく、楽しみが増えた。
- 大相撲十一月場所中日。(2010-11-21)
- 白鵬は再び連勝を始めて1敗を堅持。
相撲内容は完全とは言えないが、集中力を繋ぎ止めているのは凄い。
- 大関陣では把瑠都・魁皇が1敗を守って並走。
把瑠都は荒い所もあるが力でカバー。
相撲が小さくなるよりは、これで良いんじゃないか。
魁皇は初日黒星の後、7連勝。白鵬の連勝を止めた稀勢の里にも逆転勝ちするなど、
大声援にも押されて堂々の星。充分になればまだまだ強い。
琴欧洲はムラが目立つ。
日馬富士の休場は残念。怪我勝ちなのは相撲に無理があるのか。
- 栃煌山は星が伸びない。二桁に届くのが難しくなってきた。
他の三役陣ももう一つ。栃ノ心は良い相撲もあるが、まぁこれからか。
- 稀勢の里は大金星の後、魁皇に敗れたものの2敗で追走。
流石に自信になったか、相撲っぷりが落ち着いてどっしりしてきたようだ。
最低でも二桁勝って来場所以降に再び大関候補として名乗りを上げてもらいたい。
- 平幕中位以下では実力者の旭天鵬・豊ノ島が1敗を守る。
更に星を伸ばしての上位対戦が楽しみ。
- 「はやぶさ」
おつかいできてたらしい。素晴らしい。
まさに転んでもただでは起きなかった訳ですな。
これで
「はやぶさ2」
も決まりだね。
そして「あかつき」
「イカロス」
も着々と金星に向かっている。(2010-11-16)
- 稀勢の里〜〜〜〜〜〜!!!!!!
俺が会議中で見てないときに、やりゃあがったな〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
安藝ノ海のようにこのまま横綱まで駆け上がってしまえ。(2010-11-15)
三日目、連勝が止まった翌日の白鵬は白星。
双葉山の69連勝が止まった後は3連敗(その場所は9勝4敗)だっただけに、
この日の相撲は難しいと思ったが流石である。
太刀山の「いいとこどり99勝1敗(43連勝→負け→56連勝)」に迫れるか。(2010-11-16)
- 世界バレー、日本女子3位で32年ぶりの銅メダル。
もう長いこと、世界バレーでもオリンピックでも、
決勝リーグには入るがメダルには届かない4〜8位くらいが続いていて、
それはそれで、メダル確実と言われつつ
取り逃さないかはらはらしながら見るのと違って、
期待しながら見つつもやっぱり負けたが善戦したよな、
という気楽さもあったが、残念でもあった。
(カーリング女子もそれに近かったね。サッカーW杯もそんな感じまで来たか。)
他の競技でも、報道主催者が前景気を煽るために、
実はそれ程でもないのに「メダルに充分手が届く」という宣伝をすることが
多いので、今回の日本女子チームの前評判が高かったのも、
まぁいつもよりは確かに強そうだと思いつつも少々割引しながら見ていたが、
いやぁ本当に強かった。御見逸れしました。
相手の「高さ」に対して「低さ」で対抗するというのが面白い。
4次元時空のうち、z軸は受けておいて、他の3次元の「速さ・前後・方向」で勝負、
という自分のチームの形が見えるので、どう期待して見れば良いか解かる。
もうアイドル呼ばなくても視聴者呼べますな。(2010-11-14)
- 大相撲十一月場所初日。久々の初日物草である。(2010-11-14)
- 何と言ってもあの角聖双葉山の連勝記録に白鵬が挑む場所。
71年の長きに亙って、今場所も連勝を続ければ記録に並ぶ、
ということすらなかった大記録。
(千代の富士はあの「昭和最後の一番」に勝っていれば翌場所の千秋楽が69連勝目、
つまり挑戦場所まであと1勝であった。)
71年経って初めての挑戦者を迎えた場所である。
横綱土俵入りの所作の間の、
満場息を詰めて横綱を見つめる張りつめた静寂が印象的であった。
放送からは数千人の観客から物音一つしないという様子に聞こえた。
大連勝が続いているときは場所の雰囲気に独特の緊張感があるが、
今場所は大連勝も大連勝、双葉の69連勝を抜こうかという連勝だけに、
それも尋常ではない。
相撲は磐石で上々の初日。谷風の63連勝に並んだ。
こうなると記録に向かう途上の前半戦、
69連勝目の七日目、70連勝目の中日に誰と当てるのか、
割りを組む審判部も大変だ。
- 白鵬以外では、先場所新関脇で11勝の栃煌山にも注目。
こちらも初日は堂々の相撲で勝ち、白鵬との対戦が楽しみ。
- 初団交。難しいものだ。(2010-11-11)
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