低温物性研究室 2009年度卒業研究指導内容
1)
研究室名:
低温物性
2)
指導教員: 後藤貴行、
鈴木栄男(研究指導協力者、理化学研究所)、M2(一名)、M1(三名)
3)
卒業研究課題およびその内容:
いくつかのテーマの中から卒研生自身に選択してもらいます
A)量子スピン磁性体における乱れによって引き起こされる秩序
B)量子スピン磁性体でのボースアインシュタイン凝縮とボースグラスの競合
C)フラストレーションを含んだ三角格子磁性体における量子相転移
D)高温超伝導体におけるインコヒーレント構造が誘起するストライプ秩序
E)有機超伝導体におけるボルテックスの量子融解
F)量子計算機への応用を目指した混合原子価ルテニウム金属錯体ダイマー
物質を冷やして行くと相転移が起こり、超伝導などの奇妙な状態が次々と現れます。後藤研の研究は低温でおこる未知の相転移と電子状態を探すことです。どうやって探すかというと、NMRとμSRという方法を用いて物質の中の電子スピンの状態を直接観測します。英国ラザフォード研究所、スイスPSI研究所、東北大学金属材料研究所など、国内外のよその研究所に出かけて行って共同研究も行います。
4)
ゼミ(内容、時間/週、テキスト等):
プレゼミ(数回):
三月末にスタートします。懇親会もあります(懇親会が中心)。
ゼミ(週二回): 量子力学・統計力学の応用である固体物性の基礎を学びます。
希望者は大学院ゼミ(週一回)にも参加します。
雑誌会(夏休み前):
卒研に関係した英語の論文を読んで内容をプレゼン。
中間発表会(年末): いわゆる忘年会です。
日本物理学会での発表(来年の三月):
昨年度の卒研生は全員(4名)発表(4名)します。
5)
定員:4名 (大学院4名)
6)
進路に関するコメント等:
大学院への進学を特に歓迎します。
後藤3-335B (電話3238-3356、携帯070-5456-1269)、メール: gotoo-t@sophia.ac.jp
学生部屋3-337 (内3348) , 実験室3-037
(内4117)
後藤研のウェブサイト http://www.ph.sophia.ac.jp/~goto-ken
参考〔2008年度〕