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タツノオトシゴ属魚種は46種が知られています。これらは成魚でも体長が2センチほどのピグミーシーホース(9種)と、体長が3センチ以上の「大型の種」(37種)に分かれています。 このうち約3種のピグミーシーホースと9種の「大型の種」が日本近海に生息しています。タツノオトシゴの図鑑スタンプはこちら。日本近海に生息する「大型の種」の分類表です。

分類表

日本に生息するタツノオトシゴ類

ピグミーシーホースは、ニューカレドニアで水族館の展示用として採集された八方サンゴ類にくっついていたことで偶然見つかった超小型のタツノオトシゴ類である。 ピグミーシーホースはタツノオトシゴ属に分類されているが、オスの育児嚢は腹腔内にあること(他のタツノオトシゴ類では尾部にある)や、鰓孔が1つしかないこと(他のタツノオトシゴ類では2つ)などの形態的な特徴から、ピグミーシーホースは他のタツノオトシゴ類とは進化の過程で初期に分岐したと考えられている。

オセアニアに生息するタツノオトシゴ類

引用文献

  1. Kuiter RH (2009) Seahorses and their relatives. Aquatic Photographics, Seaford, Australia.
  2. Short G, Smith R, Motomura H, Harasti D, Hamilton H (2018) Hippocampus japapigu, a new species of pygmy seahorse from Japan, with a redescription of H. pontohi (Teleostei, Syngnathidae). ZooKeys 779: 27-49.
  3. Han SY, Kim JK, Kai Y, Senou H (2017) Seahorses of the Hippocampus coronatus complex: taxonomic revision, and description of Hippocampus haema, a new species from Korea and Japan (Teleostei, Syngnathidae). ZooKeys, 712: 113–139.