アジア居住ネットワーク定例会のお知らせ


アジア居住ネットワークの定例会を再開します。この定例会を行うことによって、特にコアになる若い人たちを育てたい・集めたいという意図があります。これについての私の イメージを説明しておくと以下のとおりです(ただし、誰か集まるかによって今後の会の性質は変わる可能性がありますので、かならずしも私のイメージどおりことが運ぶかどうかはわかりませんが。。。)。

<下川のイメージ>
アジア居住ネットワークはACHR(Asian Coalition for Housing Rithts)の日本事務局もかねています。よってACHRと同じビジョン を持ちたいと思っています。そのビジョンとは何かというと、貧困者自身に大きな可能性があり、またすでに彼らの歩みが至るところにあり、この貧困者の歩み(People's Process)を見出し、 大切にし、その発展を手伝うことによって、より人間らしい世界、社会に変えて行こうということです。
 よって、多くの開発援助機関・NGOなどと同じ問題を対象にしていますが、それらとはちょっと方向性が違うかもしれません。また、その際にお互いに学びあうことや住民同士の経験 交流などを大切なものとしています。特に日本の視点を考えると、どっちかと言うと日本の方が先進国だから、何か途上国に『教えてあげる』的な発想を日本人は持ちやすいと思いますが、 そうではなくて、逆にアジア他の貧困者の経験から日本人が何か学び、日本社会を変えていくためのヒントを探していく視点も大切だと思います。もちろん、それだけではなく、相互の経験 交流ですから、日本の経験をアジアの貧困者たちに分かち合うという姿勢も大切だと思います。よって日本の国内における貧困者等への関心も必要になります。
 そのようなビジョンを持ちながら、アジアの人々と共に日本に居る人も一緒に世界中のPeople's Processの発展のために、それぞれの場でやれることを探していく、そして実践していくというようなコアになる若い人たちと言う意味です。 もちろん、最初は、単にいろんな貧困者自身の試みやら、貧困者と一緒に行われる試み等の体験を分かち合って、お互いに学びあうというようなことから始めるだけで、そんな仰々しいものができるとは思いませんが。。。。

2005年第4回定例会
日時:2005年10月20日(木曜日)午後6時30分
会場:東京理科大学神楽坂校舎 9号館8階建築学科事務室内会議室
http://www.sut.ac.jp/info/access/kagcamp.html
報告者:森川真樹さん
内容:パキスタンの首都イスラマバードで清掃カーストの地域で調査を行っています森川さんから話を伺います。

2005年第5回定例会
日時:2005年11月9日(水曜日)午前11時より午後12時35分
会場:上智大学 教室については後日お知らせします。
報告者:田中雅子さん
内容:現在のネパールの状況について(特に貧困者)。開発援助における参加型開発と社会的排除に関する話もあるらしい。
※第5回定例会に付きましては、私(下川)の国際政治経済論2の授業と兼ねて行われます。

2005年第6回定例会
日時:2005年11月15日(火曜日)午後6時
会場:東京理科大学神楽坂校舎 9号館8階建築学科事務室内会議室
http://www.sut.ac.jp/info/access/kagcamp.html
報告者:大月敏雄さん
内容:8月にプノンペンを訪問し、オンサイト、オフサイトでの再定住地事業地の調査を行われました。その内容について話を伺います。

2005年第7回定例会
日時:2005年12月7日午後6時30分より
場所:東京理科大学神楽坂校舎9号館8階建築学科事務室内会議室
報告者:加藤麻由美さん(世界銀行)
報告内容
「住環境改善と土地権利ーアルバニアの住環境整備事業を例として」
近年 中欧、バルカン諸国の経済発展が日本でも注目されるようになって来ました。 今回はそのうちの1国であり、私がかかわったアルバニアの都市住環境整備事業につ いて紹介します。
インフォーマルセクターの住環境改善を進める際、事業効果をより持続的なものとす る為に土地権利(LAND TENURE)の整備を抱き合わせにする事例はこれま でにも多くありますが、効果は様々です。 今回はアルバニア、そして私がここ数年 関わらせていただいた他国の事業を事例として事業を進めていく際にどんなファク ターを考慮に入れる必要があるのか、コミュニティとNGO,自治体との関係性など についてお話できたらと思います。

2006年2月第8回定例会
日 時:2006年2月23日(木曜日)午後6時30分より
場 所:東京理科大学9号館8階建築学科会議室
報告者:五十嵐純一さん (形象社代表)
報告内容:中越地震被災地の現状と問題、今後の課題について
「中越地震発生以来、中越の被災地で支援 活動を行っています形象社の五十嵐さんに、これまでの中越地震被災地での活動内容 の報告を受けると共に、現在の状況・問題、今後の課題などについてお話を伺います。」

  ※2006年度前期に関しては、イエズス会社会司牧センター主催で「アンソレーナさんと開発を語ろうー 貧困と絶望を乗り越えて途上国の住民運動の最新情報ー」が毎月一回開催されます。 これをアジア居住ネットワーク定例会に代えたいと思います。また、この期間でも特に要望や機会があれば、定例会を開催するかもしれません。そのときはまた特別に掲載いたします。 →過去の定例会


アジア居住ネットワーク
東京都豊島区高田3−36−15−302
担当:稲本悦三
TEL・FAX:03−3984−9130
e-mail ietsuzo@blue.ocn.ne.jp
※このページを見た方で、問い合わせ等があれば、下川にしてくださっても結構です。

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