本講義はマス・メディアを介した国際間の情報流通の諸問題を手がかりにして、国際間のコミュニケーションの諸問題を考える。異なる政治経済体制国々、歴史や文化を異にする国々のなかで南北問題や開発問題など、さまざまな局面にみられる国際間のコミュニケーションの問題を扱う。そのなかで、国際間のコミュニケーションのあり方、マス・メディアのあり方、マス・メディアへの接し方を学ぶ場とする。オリエンテーション後はまず、グローバリゼーションの歴史的側面をおさえ、国連やユネスコで論じられた「新世界情報コミュニケーション秩序」をめぐる論争をとりあげる。続いて20世紀後半から進展速度がはやまったメディアの技術革新がハード、ソフト面で国際間のコミュニケーションにどのような影響を与えているか考えるために、いくつかのケーススタディを講義する。
武市英雄・原寿雄責任編集『グローバル社会とメディア』(ミネルヴァ書房、2003年、3,500円)
H.H.フレデリック、武市英雄ほか(訳)『グローバル・コミュニケーション』(松柏社、1996、2,700円)は必読書
テキスト、参考書をきちんと読んでいることを前提に、講義形式で進める。クイズやインターネットを使ったリアクション、ビデオ映像、新聞記事などから、多面的にアクセスする。毎回、授業頁確認のこと
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第1回 |
4月15日 |
オリエンテーション講義の概要:コミュニケーションとマス・コミュニケーション |
第2回 |
4月22日 |
グローバリゼーションへの道 |
第3回 |
4月29日 |
グローバリゼーションとメディア(1)〜(3) |
第4回 |
5月13日 |
同上 |
第5回 |
5月20日 |
新世界情報コミュニケーション秩序(NWICO)論争 |
第6回 |
5月27日 |
同 (2) 国際間のニュースフロー研究の流れ |
第7回 |
6月3日 |
ナショナリズムとメディア(第2章) |
第8回 |
6月10日 |
メガ・メディア、ギガメディアの登場:冷戦崩壊と国境を越えるテレビ |
第9回 |
6月17日 |
イラク戦争とメディア:テレビは何を伝えたか 日本TV(2003/05/12) |
第10回 |
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第11回 |
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グローバル化時代の情報格差(8章):グローバリズムの進展とギガ・メディア |
第12回 |
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グローバル化時代の情報格差(8章):ニュースはつくられる |
第13回 |
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文化摩擦、情報格差とメディア(1) 6章 |
第14回 |
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総 括 |
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