徒然物草(2010年5月)
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大相撲五月場所千秋楽。(2010-05-23)
- 横綱白鵬が全く危なげなく2場所連続の全勝優勝。
32連勝は相当な記録だが、それが当たり前に見えて、余り話題にならないくらい強い。
一月場所にもう昨年の半年分負けたと言われたが、
気付けば半年で半年分負けただけになっている。今年も86勝ペースですか。
2年で170勝くらいには届きそうな感じですな。
14日目からは輪島以来の金色の締込みで登場。
輪島のよりも白鵬の締込みの方が黄色が強いかな。
テレビ画面の発色が鮮やかになったからそう見えるのかもしれない。
遠目だと輪島にしか見えない。金色の締込みの特異さを改めて認識。
つうか30年以上前に金色の締込みを締めた輪島の特異さを改めて認識というべきか。
高見山の赤、荒勢の白、など、
この時代には目を惹く色の締込みの力士が現れたのも懐かしい。
- 大関陣では、魁皇が通算1000勝を達成。
冷静に見れば大関で9勝止まり、ではあるのだが、
もはや大関を務め続けていること自体が立派である。
右上手を取れば掛け値無しに大関の力を維持しているし、
今場所の特に序盤は体が良く動いていたようで、
魁皇−雅山戦はベテラン同士とは思えぬ激しい動きの相撲だった。
新大関の把瑠都は10勝。新大関は力を出し切れないもので、
来場所以降に期待で良いでしょう。
後の3大関は特に言うべきものはなし。
- 続く三役陣も特に言うべきものはなし、というのが寂しいねぇ。
稀勢の里・琴奨菊ともに勝越しはするが二桁に届かず、上が見えてこない。
来場所は東西の関脇に並ぶ見込みなので、
「関脇が強い場所は面白い」を実現するよう奮起を期待。
- 栃の心・阿覧が敢闘賞。栃の心は四ツ身が急激にうまくなった。
特に吊りに関して、横吊りで持っていくのが実に良い。
近年は吊りが得意な力士は少ないが、この横吊りを磨けばかなりのもの。
白馬が二桁勝利で技能賞で良かったとも思うが三賞には届かず。
来場所の新三役の可能性も高い。
- 序二段の優勝決定戦の佐々木山−斎心。この両者は覚えておくと良さそう。
今後に期待。
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昨年に引続き、
新潟県立柏崎高等学校に行って、
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の出張授業。
(2010-05-22)
- 昨年招んでくれた学生時代の研究室の同期生は
今春の異動で他の高校に移ってしまったが、
今までの経緯もあるので今年も案内役をしてくれた。
形式的には既に本事業からは離れていることになるので、今年だけ見ると、
怪しげなコーディネータにブッキングされた講師、という体でしたかね。
- 授業は昨年と同じく「数学とコンピュータ〜互除法と連分数」という題で、
互除法の復習から
sqrt(n)
の連分数展開へ、と進む流れ。
藁半紙を折って互除法・連分数展開を体験する、
というネタは、昨年も喰い付きが良かったので今年も継続。
昨年と違ってコンピュータ実習部分は表ソフト(MS-Excel)を使うことにした。
表ソフトを用いた数理実験の実習は「情報リテラシ演習」でも行なっているが、
ソフトウェアも一般的だし、プログラミングの障壁も低く、
入出力フロントエンドも整っていて、中々良いですね。
受講生も面白がって色々遊んでくれたようで、
中には特徴的な系列を見つけて予想を検証する実験を始めていた生徒もいたので、
ちょっと証明のヒントになることを、予定よりも余計に話してみたり。
- 招いてくれた同期生には、今年も滞在中すっかりお世話になりました。感謝感謝。
翌日は御家族と観光で、昨年の大河ドラマですっかり有名になった
雲洞庵へ。
上杉景勝・直江兼続よりもっと昔からの歴史があって、
大河ドラマ放映のもっと以前から有名なお寺さんだったんですね。
団体も含めて観光客も大勢参詣していました。
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