徒然物草(2007年8〜9月)
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一応一落ち着きしたようなので、一連の朝青龍騒動について、遅まきながら。
後半は精神面の症状云々という別件になってしまったのでコメントしないが、
そういう個別の論点は脇に置いておいて、
基本的な点は2つ、
「大相撲」は興行であるということと、巡業の重要性とである。
このサイトでも以前に提言している
ように、本場所と巡業とは車の両輪。
巡業は稽古の場である同時に、本場所に来るのが遠い地方に出向いて興行し、
宣伝・普及と新弟子勧誘とを行なう重要な活動である。
その重要な巡業に充分参加できる状態にも関わらず休場した、
ということに対し、興行団体が罰則を課した、というのが本件の本質。
巡業の場合は本場所と違って、割の取組は取らなくても、
横綱なら土俵入りの披露だけ行なうとか、若い者の指導をするとか、
様々な参加の仕方があり、そういう所をファンに見せるのも役割であり、
勧進元(スポンサー)への責任であって、
それが出来る状態なのにしなかったということである。
後は付帯状況に過ぎないんだが、そっちを取り上げて騒ぐ人が多い。
そういう人は大相撲云々じゃなくて、何でも騒げれば良いんでしょうけど。
ま、元々新横綱白鵬・新大関琴光喜という話題性があったこの夏巡業が、
更に話題になったこともあってか、連日の大入満員というのは良かった。
来年の1月場所は、
朝青龍不在の2場所の間の土俵をしっかり守ってきた白鵬はじめとする力士陣に対して、
調整充分で戻ってくる大ヒール朝青龍の対決、
という構図で盛り上がってくれることを期待しよう。(2007-09-01)
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以前原作を読んだ時にもここで触れた
「夕凪の街桜の国」が映画化
されて、一度観に行こうと思っていたのだが、
締切仕事を片付けた今日、新宿での上映が丁度最終日だというので、
その最終回を観に行く。
座席数200余りの所に多分40人くらい、というのは、
昨今の映画事情では多いのか少ないのか。
普段映画館には行かない(原作読んでる話が映画化されると行くくらい)
ので判らんがどうなんでしょ。
原作を忠実に映画化するという意識が強く感じられ、実際そうであった。
となると、原作を読んだ人とそうでない人とで随分印象が違いそうだ。
読み直しの効く本と違うので、説明を多少補いつつ進行したり、
原作ではコマの隅にさりげなく描かれている情報を明示的に強調しなければならず、
結果として気付き方が違い印象が変わってくる。
動画メディアというのもそれはそれで不便なものである。
原作と同様、内容については多くを語りません。観ましょう。
(2007-08-31)
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「第15回整数論サマースクール」
(8/20〜24)から帰ってきた。
束の間、数学だけしていれば良い5日間、大いに
回清された。
宿舎は旅館部と自炊部とからなり、あたしが止まったのは自炊部の部屋。
要は湯治宿で、実際に自炊も出来る。(我々はみんな揃って旅館部で食事。)
露天風呂も心地よく、夏休み中に雑用がなければ長逗留したいくらい。
(2007-08-24)
帰ってきて早速締切仕事に追われ、あっという間に回清分を放出。
それも何とか終わらせ、やっとこれから夏休み気分。(2007-08-31)
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阿佐谷パールセンターは
東京名物・夏の風物詩「阿佐谷七夕祭」(8/4〜8)
に向けて、吹き流しが下がり提灯が飾られ笹竹が立ち、いよいよ直前。
お隣の高円寺駅の発車ベルも阿波踊りの楽の音に替わり、
中央沿線は一挙に夏の雰囲気に。(2007-08-02)
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