上智大学 全学共通科目 2015年度秋期(2単位)毎週火3時限 | ||
マス・コミュニケーション論U 鈴木 雄雅(すずき ゆうが) 教室12-202 マス・コミュニケーションを考える 過去問2013秋 |
||
アサイメントは数回だしますが、最低1回は提出のこと/提出締め切りは2週間後まで | ||
1/19 | 過去問(2014-秋) | |
2016/1/7 | アサイメントB ブックレポート 藤竹暁『図説 日本のメディア』(NHKブックス1196、2012) A4判 1枚 MS10.5ポ 40字×40行標準 最大表裏2頁分まで。 今回の締め切りは1/19授業日になります レポート、アサイメント提出の基本 2002年版 レポート、アサイメント提出の基本 2002年版pdf |
|
第10回 12/8 |
映画 reading 鈴木雄雅(1995) 「マルチメディア・フィーバーから考えること」『ソフィア』 no.174 参考 映画にみるジャーナリストとメディア メディア総合研究所 緊急声明「私達は、違法な政治介入を許しません」 |
|
第8回 11/24 |
アサイメントA 以下のURLから調査結果のレビュー 参考 http://www.chosakai.gr.jp/notification/ 2015年メディアに関する世論調査結果 2014年メディアに関する世論調査結果 A4判 1枚 MS10.5ポ 40字×40行標準 最大表裏2頁分まで。 今回の締め切りは12/8授業になります |
|
10/26 | 言論NPO(日中調査) メディアに関する世論調査(新聞通信調査会) | |
第4回 10/20 |
アサイメント@ 第3回までの配布資料中の新聞記事3本(韓国メディア記事を除く)からひとつを選び、記事を読んで のエッセー提出 A4判 1枚 MS10.5ポ 40字×40行標準 最大裏表2頁分まで。 ※今回の締め切りは11/3になりますが(ソフィア祭休講のため)、特別に3週間後になります(11/10) |
|
第1回 | ◆いくつ答えられましたか? | |
9/29 |
重要なお知らせ:第1回目の授業に欠席した学生は、シラバスに記載のとおり履修が認められません。 第68回新聞週間記念の集い(10/19) |
|
S教授の「情報社会を読む」 こちら 「新聞を読んで」『東京新聞』(2009〜2010) レポートの書き方お助け レポート、アサイメント提出の基本 2002年版 レポート、アサイメント提出の基本 2002年版pdf |
||
マス・コミュニケーションを考える(春季授業「マス・コミュニケーション論T」)基礎理解の早道はこちら | ||
第1回参考 | 日本新聞協会 10月15日から新聞週間 Q.今年の標語は? | |
2013年マスコミ関係書回顧 (週刊読書人13/12/20) 2014年マスコミ関係書回顧 (週刊読書人2014/12/19) 新聞通信調査会 「メディア世論調査 2014」『メディア展望』 こちら |
映画 | 映画の中の新聞記者 (石坂昌三) |
映画の中のマス・メディア (鈴木雄雅) | |
映画にみるジャーナリスト/メディア (佐藤成文 『メディア展望』H21/9/1 No.572) | |
加藤久晴『映画のなかのメディア』(大月書店、2002) |
マス・コミュニケーションとは何か
教科書 第1章
1.マス・コミュニケーションとは何か
コミュニケーション(communication )とは
transportation, telecommunication, communications
マス・コミュニケーション (mass communication ) process
communication 人々に情報を伝える行為/mass mediaをとおして人々に情報を伝える行為
身体的拡張
communis(ラテン語) common sense
個人、集団、社会、国家(内、間)
mass communication
【注】 「マスコミ」という言葉の落とし穴
Q.「情報」って何だろう?
2.コミュニケーションのレベル
ヒト/個人のコミュニケーション human/personal communication
個 人 内コミュニケーション intrapersonal
対人(個人間)コミュニケーション interpersonal
集団内、間コミュニケーション
集団内コミュニケーション intragroup communication
集団間コミュニケーション intergroup communication
マス・コミュニケーション mass communication
国際コミュニケーション international communication
異文化間コミュニケーション intercultural communication
3.コミュニケーションの要素
送り手S Sender encode
受け手R Receiver decode
メッセージM message
チャンネル(メディア)M media
フィードバック feedback
4.コミュニケーション・モデル: シャノン・ウィーバー、シュラム
M(メッセージ) | ||||
MM(マス・メディア) | ||||
送り手 | −−→ | メディア | −−→ | 受け手 |
(送信機)→ | メッセージ | −→ | (受信機) | |
← ← | フィードバック | ←―― |
CIA: Central Intelligence Agency 米中央情報局
FBI: Federal Bureau of Investigation 米連邦捜査局
IT: Information Technology 情報技術
5.Mass Communication: Lasswell
「誰が」 Who ---------------------------送り手
「何を」 Says What ----------------情報
「どのように(どのような回路を経て」
In Which Channel --------メディア
「誰に」 To Whom --------------------- 受け手
「どのような効果をもって伝えるか」
With What Effect ?
■マス・メディアの定義
マス(大衆)とは 大量の不特定多数、 匿名性 cf.サイバースペースとの違い
疑似環境 Lippmann <p.9,81>
ステレオタイプ
疑似イベント Boorstin <pp.9-10>
■マス・メディアの機能 ラスウェル <pp.118-120>
(1)環境の査察−環境の監視 (情報伝達、報道)
(2)構成員の相互 (解釈と評価、政策決定、統制)
(3)社会的遺産の伝達 (社会化、教育)
マス・メディアの機能 W.シュラム
見張り(watcher)
討論 (forum)
教師 (teacher)
マス・メディアの機能 ラザーズフェルド/マートン <p.11>
(1)地位付与の機能 (status conferral function)
(2)社会的規範の強制 [enforcement of social norms)
(3)麻酔的逆機能 [narcotizing dysfunction)
(4)娯楽的機能(緊張、緩和、遊び、統合) *顕在的機能
(5)広告機能
《まとめ》 マス・コミュニケーション活動の特性:
@同時性、公示・公開性
A機械技術手段による大量性(複製化)
B送り手と受けての分化:一方通行性
C環境を要約:編集、編成
Dジャーナリズム性 [藤竹】
マス・コミュニケーション活動の現代的性格:擬似環境の構築、共有
@公的なコミュニケーション形式:公開性、普遍性
A速報性、迅速性、同時性
B一時的、時事的、一回性:消費される
C標準化:画一性
D一定のリズムをもって情報を商品として生産し、伝達する:
大量生産、大量流通、大量消費
E消費者(読者、視聴者)は膨大で、異質的かつ匿名的である。
Fマス・メディアは寡占的 擬似環境の構築、共有
映画からメディアを読む 国際コミュニケーションの再考と展望
6.マス・コミュニケーションの影響と効果
マス・コミュニケーションの影響・効果研究の流れ <pp.37-51>
マス・メディアとパーソナル・インフルエンス
マス・メディアによる説得的コミュニケーションの効果は強くない
先有傾向(predisposition)
オピニオン・リーダーの存在
パーソナル・インフルエンス
二段階の流れ(two-step flow)
第1期: 1920-40 弾丸理論モデル
第2期: 1940-60 限定効果モデル
第3期: 1960-80 適度効果モデル
第4期: 1980以降 強力効果モデル
皮下注射→弾丸効果→Agenda Setting(議題設定)機能→沈黙の螺旋
知識・情報の伝播、態度の変更、感染効果
【顕在的機能】
報道機能 journalism
論評機能 critic forum
教育機能 education
娯楽機能 entertainment/infortainment
広告機能 advertising propaganda ?
ジャーナリズム史 テキスト第2章