11/17(木):ホテルで4週目を迎える。残り4週間。
朝 2000W
ホテルの朝食は20000W〜だった。桁が1つ違う。というわけで学食へ。
下:つくねのケチャップ煮。★★☆ この赤はケチャップだから辛くないことを学習済み。 ・・・と思ったら辛い。赤唐辛子粉が混ぜ込んであった。 韓国料理にはこういう騙し討ちが多いようだ。 上:豆腐の卵からめ焼き。★☆☆ 木綿豆腐に卵をからめて焼いたもの。 辛いタレはお好みで。 左:白菜キムチ。★★★ 漬かり方は深めだが、まだ酸っぱくない。 右:ほうれん草のナムル。☆☆☆ 普通のナムルかと思ったら、少々塩辛い。 そしてなんだかよくわからない匂いが付いている。 中国のほうれん草炒めが懐かしい。 汁:昆布スープ。☆☆☆ 昆布のダシのみで勝負する汁。 具は大根と長ネギ。コンニャクは入っていなかった事にする。
昼 3360W
なんだか食欲が出てきた。体調が良くなった証拠。ピビンパ。★★☆ 久々にコチュジャン多め。 キノコの炒め物。☆☆☆ しいたけやマッシュルームを油で炒めたもの。
夕 3200W
寒くなってきたので、うどんが欲しくなる。韓国風うどん。☆☆☆ 昨日と同じ、アサリのうどん。 付け合わせの海苔を入れて差別化を図る。 白菜キムチ。★★★ いつでもキムチ。 海苔。☆☆☆ 2次元ではなく3次元。 少し砂糖と塩をまぶしてあり、そのままでもおつまみになる。 昆布の千切り。★★☆ いつもは地味な役回りの昆布だが、 今日は赤と緑の彼らが入っていた。よけて食べる。
11/18(金):ホテルからゲストハウスへ
朝 2000W
ホテルをチェックアウト。1回ぐらいホテルの料理も食べておきたかったが、今日も学食。

下:卵巻き。☆☆☆ ニラ入り薄焼き卵に海苔巻き込んだもの。 安心する味。 上:エゴマの葉のキムチ。★★★ 登場2回目。今回はスープで洗って食べる、という秘策で臨む。 が、塩っ辛さは抜けず、匂いがきつすぎる上にエグ味があって美味しくない。 左:白菜キムチ。★★★ 少々酸っぱい。 右:キュウリのキムチ。★★☆ キュウリのキムチは食べやすい。 でも本当はキムチになってないキュウリが食べたい。 汁:もやしスープ。☆☆☆(★☆☆) もやしと大根、長ネギ、タラの干物っぽいやつのカケラ。 エゴマの葉を洗ったせいで、少し赤くなってしまった。エゴマキムチに連敗。そこで急遽、修行判定委員会において「同じ品目に関する負けは1回とカウントする」という新ルールの導入を決定。
昼 2400W
韓国で初カップ麺。カップ麺。★★☆ とりあえず赤い。が、見た目ほどの辛さではない(ものを勧めてもらった)。 赤いのはともかく、麺・スープ・具、どれをとっても日本では通用しないだろう。 味付け玉子。☆☆☆ 貴重なタンパク源として。まあ正直に言うと、カップ麺を語れるほど日本のカップ麺も食べていないのだが。
夕 3360W
隣の研究室の人たちと一緒に。でも食べるものは同じ。ピビンパ。☆☆☆ 今日もピビンパ。 登場回数ではキムチの圧勝だが、総重量ならピビンパが圧倒している。 来週あたりからピビログになってしまうかもしれない。 マカロニサラダ。☆☆☆ マカロニと少量のキュウリなどにマヨネーズをからめたもの。 マヨネーズ多すぎ。スーツケース引きずって新たな住まいへ。
流浪の民は安住の地にたどり着くことができるのだろうか。
11/19(土):滞在24日目
朝 2000W
あまり食欲がないが、今日もキムチを求めて学食へ。
下:ウインナのケチャップ煮。★☆☆ 定番のケチャップ煮。今日のは少々辛い気がする。 上:海苔。☆☆☆ 登場2回目。少しニラが混ざっている。 パリパリした食感が良い。 左:白菜キムチ。★★★ 酸っぱくなっていることを見越し、白っぽい部分を選ぶ。 右:もやしキムチ。★★☆ ようやく登場、もやしキムチ。 あえて味を表現するならば、もやしをキムチにしたような味。 汁:キムチスープ。★★☆ 酸っぱくなったキムチをスープにしたもの。豆腐入り。 当然ながらキムチ味。 かき混ぜなければさほど辛くない。今日はキムチ攻め。
昼 2400W
日本では少なくとも週一でカレーを食していた私としては、カレーのない生活はなんとも寂しいものである。
と、思っていたら出ました。韓国学食カレー。

下:シーチキン炒め。★☆☆ シーチキンをピーマンなどと共に炒めたもの。 いつものように残骸ではなく、全力でシーチキン。嬉しい。 上:カレー。★☆☆ 黄色くもったりした、古式ゆかしい日本風カレー。 具はじゃがいも、にんじん、ズッキーニ。 ノスタルジックな味だが、なぜかやたらと甘い! でも後口は意外と辛い。 左:白菜キムチ。★★★ 酸っぱい。 右:レタスの赤唐辛子酢。★★☆ レタスに酢と赤唐辛子粉をまぶしたもの。 こういうドレッシングのサラダだと思えば悪くない。 汁:じゃがいもスープ。☆☆☆ いつものスープ。具材は日替わりだが、 ベースは何味なんだろう?カレーについての考察。
特徴からして、昔日本から伝わったものであることは間違いない。
イギリスからカレーが伝わった際、スパイスに馴染みのない日本人は「辛い!」と感じたはずである。
そこで当初は日本人の味覚に合わせた優しい味付けのものが広まり、
現在では再び辛さを増す方向へと変遷している。
ところが真っ赤な料理を食べ慣れている韓国人は、
日本から伝わった真っ黄色いカレーを食べて「甘い!」と感じたに違いない。
そのまま「カレー」=「甘い料理」として定着。
後年砂糖が手に入りやすくなったことで、
さらに甘さを増す方向へと味付けが変化した・・・というのが私のただの推測である。
ちなみに中国にも「日式(口加)(口厘)」(日本風カレー)なるものがあったが、こちらは現代風。
多少甘め(甘口〜中辛)だったと思うが、当然あるべき「印式(口加)(口厘)」(インド風カレー)との対比を考えれば合理的。
多少甘め(甘口〜中辛)だったと思うが、当然あるべき「印式(口加)(口厘)」(インド風カレー)との対比を考えれば合理的。
夕 3600W
一人なので新しいものに挑戦。
石焼きピビンパ。★★☆ これぞ本場の石焼きピビンパ。 火傷を恐れず食べるべし。 上:イカの赤辛。★★★ 日本で言う塩辛。見た目通り辛い。 去年食べたやつはひどかった気がするが、 今回のは上出来。塩っ辛い日本のやつより良いかも。 左:白菜キムチ。★★★ いつでもキムチ。 右:薩摩揚げの炒め物。★☆☆ 魚のすり身は貴重なタンパク源。 日本人的には、油でなく醤油で食べたいところだが。 汁:味噌汁。☆☆☆ ネギと葉っぱ。普通のピビンパよりお高いが、おかずとスープがセットなのでお得。
ただ、私には少し量が多い。
11/20(日):折り返し地点!
今日は何の日
今日で滞在25日目。すなわちちょうど半分、ということになる。うーん、長いようであっという間だ。・・・仕事は全然進んでいない。
自研究室向けに研究スタイルを最適化しすぎてしまい、外では明らかに作業効率が悪い。
今後、住所不定の暮らしが永く続くことを思えば、問題点が明らかになったのは収穫と言えよう。
朝 2400W
朝、急激に寒くなった。体調も良くなったし、例のアレに挑戦するか!というわけで、韓国の朝食の定番に挑むべく、朝の教職員食堂へやってきた。
韓流に興味のある人ならば「お粥!」と思うかもしれないが、
お粥なんか毎日食べてたらあんなパワフルなおばちゃんが形成される訳がない。
韓国の朝ご飯。それは「チゲ」である。
日本で言う「チゲ鍋」とは文化的に少し異なることに注意。
韓国の「チゲ」=「スープ料理」である。(しばしばご飯にぶっかけるので、「雑炊」にも近い。)
一人用の石鍋でグツグツ煮立つ、いたずらに辛いチゲをかき込み、朝から汗だくになるのが韓国文化。韓国の「チゲ」=「スープ料理」である。(しばしばご飯にぶっかけるので、「雑炊」にも近い。)
あの夏の日の朝チゲは辛かった・・・。
以前研究会でポハンに来た時、友人と一緒に朝チゲに挑戦したことがあった。
あとで友人に聞いたところでは「ごろごろ入った青唐辛子を見て絶望した表情になり、あとは無言で食べていた」らしい。
私は暑さと辛さで意識が朦朧となり、「早く無くなってくれ」とだけ思いながら食べていたことを覚えている。
あとで友人に聞いたところでは「ごろごろ入った青唐辛子を見て絶望した表情になり、あとは無言で食べていた」らしい。
私は暑さと辛さで意識が朦朧となり、「早く無くなってくれ」とだけ思いながら食べていたことを覚えている。

チゲ:テンジャンチゲ。★★★★★ 韓国風味噌汁。具は、豆腐・ズッキーニ・エノキ・長ネギ・青唐辛子。 まずは迅速に青唐辛子をより分ける。長ネギと非常に紛らわしいので注意。 上:塩ゆで昆布の千切り。★☆☆ ぬるっとした感じは好き嫌いが分かれるかも。 左:白菜キムチ。★★★ チゲと一緒に食べれば、辛さなど感じない。 右:切り干し大根のコチュジャン和え。★★★★ 辛さを求める人々のために存在するこの料理も、 チゲと一緒なら甘みが際立つ。痛みに耐えて完食!
ちなみに、積み上がった青唐辛子は食品として認可していないため、残したうちに入らない。
昼 2200W
今日も2度寝してしまった。
下:豚キムチ。★★☆ 本場の豚キムチ。と言ってもまあ、味は豚キムチ。 こんな風に形のある豚肉は貴重。 上:じゃがいもの炒め物。☆☆☆ 少々油っこいが、悪くはない。 左:白菜キムチ。★★★ 酸っぱい。 右:ニラの酢の物。★☆☆ これも酸っぱい。 汁:じゃがいもの赤スープ。★★★ 赤さは辛さ。でも、青唐辛子が入っていないものは怖くない。食べ終わったら、とりあえず仕事を進めなければ。
夕 2200W
オフィスに誰もいなかったので、一人で夕食。
下:肉団子の黒蜜あんかけ。☆☆☆ この肉団子は、韓国には珍しく肉っぽい。 むしろもう少し野菜を多くして、ふわっとさせてくれても良いのでは。 上:揚げミニ餃子のケチャ酢あんかけ。☆☆☆ 餃子の具は、野菜と春雨がメインな感じ。 左:白菜キムチ。★★★ 酸っぱい。 右:ごぼうの黒蜜煮。☆☆☆ 甘い。 汁:大根の味噌汁。☆☆☆ 辛くない。辛いのはキムチだけ。こんな軟弱なメニューを出すとは、韓国の誇りを忘れたのか!
あ、いや、私としては忘れていただいて大いに結構なのですが。
11/21(月):師匠が来る。
朝 2400W
今日も朝は寒い。というわけでチゲ。2種類あるうちの、おとなしい方。
石鍋:赤もやしチゲ。★★★ もやし、長ネギ、玉子が入っている。 青唐辛子は入っていないので、赤さ=辛さになる。 上:ニンニクの芽キムチ。★★★★ いつものやつ。コチュジャン和えだが、もうキムチってことにしておく。 左:白菜キムチ。★★★ これは固定。酸っぱい。 右:切り干しキムチ。★★★★ お馴染み。これも正確にはコチュジャン和え。全部赤いが、汗一つかかずに完食。
特に今日のキムチシリーズはいつもより1段階ほど辛味が弱く感じられた。
どうやら、昨日テンジャンチゲを制覇したことで唐辛子耐性がレベルアップしたらしい。
1ヶ月足らずでこの成長、我ながら素晴らしいと思う。
修行の方向性が変わってきているような・・・
昼 3300W
今日は変わったところ行こうぜ、というのでいつもとは別のカフェテリアへ。メニューは固定で、壁に書いてあるものを読むと、
トンカス(とんかつ)、キンパ(海苔巻き)、ウドン(うどん)、ラミョン(ラーメン)
など、お馴染みのジャンキーなものが並んでいる。
とんかつ定食。☆☆☆〜★★★ 韓国風とんかつ、サラダ、スープ、ごはん、キムチのセット。 韓国風とんかつをちゃんと食べたのは初めて。 直径18cmくらいの円盤形、厚さは1cm未満。 肉は叩いてのばしたような感じで、厚さは3〜4mm程度。 ソースは、甘めの中濃ソースにみじん切りの野菜を混ぜたような感じだろうか。 衣は薄く、どちらかというと本来のポークカツレツに近い雰囲気。とんかつについて考察。
「トンカス」は明らかに「日本料理」であるが、
我々の知る「とんかつ」とはかなり様子が違う。
考えてみると、肉を食べ慣れていない昔の日本人が、
現在のように分厚いとんかつを食べていたとは思えない。
おそらく初期のとんかつは、もっと薄いものであっただろう。
さらに衣もまだまだオリジナルのカツレツに近かったとすると、
韓国の「トンカス」は初期の「とんかつ」の姿をとどめているのではなかろうか。
まあ、黄色いカレーの話と同じくただの想像なのだが。
夕 0W(11000W)
師匠が到着。一緒に学内の韓国料理レストランへ。石鍋プルコギ。★☆☆ 石鍋に入った高級プルコギ。これは唐辛子が入っており、多少辛い。 おかず類。☆☆☆〜★★★★ キムチ、切り干し大根のコチュジャン和え、きのこの炒め物、 ブロッコリーコチュジャンがけ、など。私はすでに痛覚が麻痺しているが、こちらに来たばかりの師匠には相当辛かったらしい。
切り干し大根に関しては「これ、何のために食べるんだ?辛いだけじゃないか」とのこと。否定はしない。
11/22(火):師匠も交えミーティング
朝 2000W
朝は冷える。
下:つくねのケチャップ煮。★☆☆ 形は四角いが、鶏つくね。 上:焼き海苔。☆☆☆ 登場2回目。お好みで辛いタレをかける。 普通の韓国海苔の方が良いのだが。 左:白菜キムチ。★★★ 今日も酸っぱい。 右:サラダ草。★★☆ お馴染みの草。あれ?こんなに葉っぱ長かったっけ? 汁:白菜の味噌汁。★★☆ 辛さに慣れてきたとはいえ、がぶ飲みするとむせる。昨日到着したもう一人のゲストが、私と関係のある研究をしていることが判明。
午後、詳しく議論する約束をする。
昼 2200W
師匠やこちらのボスらと共に、近くの食堂。大皿ビュッフェ。☆☆☆〜★★★ 6種類のおかずと、スープ、デザートみたいなの。 詳しい内容は忘れた。 赤い豚キムチ的なものと、赤い煮魚、白菜キムチが定番で、 野菜料理があと3品。昼食後は議論をしたり、調べ物をしたり。
急に忙しくなってきた。
夕 0W(?W)
近くの店の刺身コース。こっちのボスのおごりで。おかず色々。☆☆☆〜★★★ とりあえずテーブル一杯に並べられるキムチなど。基本辛い。 ホヤの刺身。☆☆☆ 以前別の場所で食べたホヤはひどいものだったが、 ここのは鮮度が良いらしく、全く臭くない。 水っぽいので別に美味しいとは思わないが、悪くはない。 白身魚の刺身。☆☆☆+★★★ メイン。1種類の刺身が大皿に盛られて出てくる。 魚の種類は・・・不明。とりあえず白身魚。 日本で刺身にされるような高級魚と違いキメが粗いが、十分美味しい。 辛いタレを付けて葉っぱにくるんで食べる。 もちろん醤油とわさびもあるので、お好みで。 ちなみに青唐辛子も付いてくるが、普通に辛いので食べてはいけない。 魚の鍋。★★★★ 一般的に刺身コースの最後に出てくる。 刺身にした魚の、骨と皮を赤く煮込んだもの。 当然ながら可食部分はほとんど無い。「おかず」でまとめてしまったが、テーブルに載りきらない料理が次々に来る。
11/23(水):28日目
朝 2000W
今朝は多少暖かい・・か?。
下:ハムのピカタ。☆☆☆ 登場2回目。 衣がほとんど無い。というか衣を付ける必要があるのだろうか。 上:ズッキーニのナムル。☆☆☆ ズッキーニというのは、味はともかく歯ごたえが頼りない。 左:白菜キムチ。★★★ 浅漬け。 右:切り干しキムチ。★★★★ 最近よく見かける気がする。季節のものなのだろうか。 汁:卵スープミニ餃子入り。★★☆ 卵とネギのスープにミニ餃子が2個入っている。 ・・・だけではなく、コショウがたっぷり。 韓国の調味料は、全て目分量なんだと思う。
昼 4000W
今日もみんなで近くの食堂。大皿ビュッフェ。☆☆☆〜★★★ 中身は微妙に違うが、まあ定番。 デザートはお米のジュース。コストパフォーマンス的に、ここの食堂はあまり好きではない。
夕 0W(22000W)
師匠、こっちのボスと一緒に学内ホテルの中華レストラン。貧乏な若手は、タダで栄養を摂取する機会を逸してはならない。
というわけで遠慮無くコースメニュー。
肉の炒め物。★★★ 中華風だが、やっぱり辛かったりする。 揚げ豆腐のカニあんかけ。☆☆☆ カニかまじゃなくて本物のカニだ。びっくり。 ちゃんぽん。★★★★ 赤と青の綺麗なお野菜がたっぷり・・・って辛いよ! 柿のシャーベット。☆☆☆ シーズンは終わったはずだが、こんな形で登場。なんだかよく分からないコースだが、高級料理をありがたく頂く。
と言っても、うちの大学近辺で食べるチャーシュー麺程度の値段だったりするが・・・。