11/24(木):5週目突入。残り3週間。
朝 2000W
今日は朝から師匠のミニセミナー。早起きして学食へ。
下:鶏肉団子の酢ケチャ。☆☆☆ 酢豚的ケチャップ煮シリーズが結構な頻度で出る。 きっとケチャップの赤さが共感を呼ぶのだろう。 上:ナスのナムル。☆☆☆ ナスの持つ可能性を封じ込めた地味な料理。 左:白菜キムチ。★★★ 古漬けになりつつあるキムチ。 右:キュウリキムチ。★★☆ 白菜以外のキムチは基本的に浅漬けしか出てこない。 学食の事情なのか、そういうものなのかは不明。 汁:緑菜の味噌汁。☆☆☆ 白菜の緑色の部分を味噌汁にしたもの。 薄いので味噌味というより白菜味。
昼 4000W
今日もみんなで近くの食堂。大皿ビュッフェ。☆☆☆〜★★★★ 驚いたことに、白菜キムチが出てこなかった。 代わりのキムチは大きな大根キムチ。 スープは青唐入りで、デザートはバナナ半分。もし魚が残飯っぽくなくて、さらに赤くなかったらここを愛用するのだが。
夕 3120W
ワークショップに参加したあと、師匠と一緒に教職員食堂へ。春雨の炒め物(チャプチェ)。☆☆☆ もちっとした感じの春雨と、野菜類を油で炒めたもの。 油っこいが、薄味。 日本では比較的メジャーな韓国料理だが、ここで見るのは初めて。 唐辛子の入っていない料理は、基本的に人気がないらしい。 焼き豆腐。★☆☆ タンパク源は大豆。 じゃがいもサラダ。☆☆☆ じゃがいも、きゅうり、タマネギのみじん切りをマヨネーズで和えた物。
11/25(金):滞在30日目。
朝 2000W
今日も早起き・・・するつもりが寝坊した。いつもと同じ時間に起きる。

下:鶏肉の酢ケチャ。☆☆☆ 鶏のササミあたりの酢豚的ケチャップ煮。 パサパサでも、骨のない鶏肉は嬉しい。 上:南京豆の黒蜜煮。☆☆☆ 今日のはかなり甘い。 左:白菜キムチ。★★★ 酸っっっぱい。一体いつのキムチだろう。 右:三つ葉っぽいやつの酢の物。★☆☆ 酸っぱい。 汁:卵とトッポッキのスープ。☆☆☆ トッポッキたっぷりでボリュームがある。今日は甘いの1つに酸っぱいの3つ。
昼 0W(27000W)
先日2泊したホテルのレストランへ。師匠、ごちそうさまです。サラダバー。☆☆☆ 野菜と果物、デザートっぽいやつがちょこっと並んでいる。 赤いマカロニがあったので取ってみたら、ただのトマトソースだった。 ポタージュ。☆☆☆ スープが辛くない!いや、当たり前か。 ビーフステーキ。☆☆☆ ソースが・・・甘酸っぱい。 どちらかというと塩コショウだけで勝負した方が日本人の口には合う。 アイス。☆☆☆ 「コーヒー?」と聞くので「うん、うん。」と答え、 さらに「アイスクリーム?」とか何とか言うので また「うん、うん。」と答えると、 アイスクリームだけ持ってきた。 どうやらコーヒーとアイスは排他的だったらしい。味付けが甘いが、まあ西洋料理で通る味。
寒い日にコーヒーでなくアイスを選んでしまったのが心残りではあるが、
韓国のコーヒーには期待できないのでまあ良いだろう。
師匠によると、韓国の缶コーヒーは驚きの不味さらしい。挑戦は・・・しない。
夕 0W
こちらのボス、というか研究所の予算で魚市場へ。ワークショップに来ていた別の2人組と一緒。
ちなみにこの2人が写真を撮っていたので、私も便乗できた。


いけすの魚を指さし、「サシミ!」と言えば、その魚をメインに適当に見繕ってくれる。
今回はヒラメと、なにか。
そのあと値段交渉になるが、1人1万ウォンだったと思う。現在の換算で約700円。安い。




あかず類。☆☆☆〜★★★★ 次々出てくる赤いおかず達。 最初にキムチとか、ニンニクとか青唐辛子が出てくる。ご飯はまだ出ない。 焼きさんまは美味しい。 赤いのは・・・見た目ミミズっぽい。 ポテトに塩味は付いていない。 にしても、取り皿が無いのだが・・・テーブルに直置きしろと!? 刺身。☆☆☆ ヒラメの刺身。刺身的にはもう一歩だが、素材は美味しい。 白身魚の刺身。ヒラメに劣らず美味。 イカの刺身。イカの細造りも付いてきた。 日本と魚の違いを語れるほどの舌は残念ながら持ち合わせていないが、 イカは別格。透明でピンとしており、新鮮そのもの。 上の方で見切れている黒いのは、たぶんカワニナ(タニシみたいなの)。 赤鍋。★★★★★ 魚の骨とネギ、青唐辛子、そして赤唐辛子粉を鍋で煮る。 骨にほとんど身は付いておらず、ダシの出たスープを楽しむ。 この鍋と同時にようやくご飯が出てくるので、 この真っ赤な汁をご飯にかけて頂く。韓国式刺身用の葉っぱ+辛いタレも用意してあるのだが、
西洋人も、わさびと醤油で食べる「サシミ」スタイルが好きなようだ。
ただ、こちらのわさびは日本の安物の粉わさびよりひどい。
11/26(土):師匠は帰国。
朝 2000W
今日からまた貧しい食事に戻ってしまうな・・・。
下:つくねの酢ケチャ。★☆☆ なんだか毎日ケチャップ煮食べてる気が・・? 上:もやしのナムル。☆☆☆ 救いとするには弱すぎるもやし。 左:白菜キムチ。★★★ 辛いものと一緒に食べると、酸味しか感じない。 きっとこれが韓国人の感じている味なんだと思う。 右:韓国海苔。☆☆☆ 韓国海苔も取り放題にしてくれないだろうか。 何故って?もちろん、お土産にするためである。 汁:三辛スープ。★★★★★ 表層部のラー油が唇を痛めつけ、 煮込まれた青唐辛子が舌を刺し、 深層部の赤唐辛子粉が喉を灼く。 完璧なコンビネーションである。 これは、遅刻、居眠り、課題忘れの学生や、 赤くない贅沢なものばかり食べていた研究者が 韓国の真っ赤な魂を呼び覚ますために用いる 儀礼的な食品に違いない。朝から激しい戦いを繰り広げてから研究室に向かったが、誰もいなかった。
私も今週は疲れたし、明日はお休みにしよう。
昼 4000W
早めに学食に行くと、珍しいメニューがあった。早速挑戦。
豚骨にゅうめん。☆☆☆ あっさり味の油っこい豚骨にゅうめん。 なんとも矛盾に満ちた一品だが、問題点は明らか。塩味が足りぬ。 具は、ネギとチャーシューみたいなの。 ご飯を取るべきなのか迷ったが、麺が少ないので取るのが正解。 大根キムチ★★☆ 白菜と並ぶ定番のはずの大根キムチ。 水分が多いので食べやすい。 唐辛子キムチ?★★★ 青唐辛子を赤唐辛子に漬け込むという、到底理解しがたい一品。 まあ話の種に、と一口かじると、辛い・・・が、そうでもない。 豚骨スープで洗って再びかじる。辛くない。ししとうだった。 みかん☆☆☆ 寒い韓国でみかん採れるのかな? 味は普通に甘くて美味しい。経験上、赤いのが付着していない青唐辛子は素直に辛い。
ししとうは、たぶん辛味がたりないから赤唐辛子粉で補うのだろう。
辛いはずが辛くないものを辛くして食べる・・・もうよくわからん。
11/27(日):32日目。休日。
朝 2000W
いつもと変わらぬ朝食。
下:イカ野菜赤煮。★★★ 野菜を赤く煮たもの。ちょっとだけイカ入り。 見た目キムチっぽかったが、酸味のないただの白菜。 上:とうふのナムル。☆☆☆ 野菜と豆腐。 こういうバランスの良いものは好き。 左:白菜キムチ。★★★ 浅漬けキムチ。 右:サラダ草。☆☆☆ できればマヨネーズを付けたいのだが。 フルーツ味じゃないやつ。 汁:ネギと白菜の味噌汁。☆☆☆ 辛くないスープじゃ物足りなくなる日が来るのだろうか。満腹感はあるが、満足感のない食事。
食べたら、帰って2度寝。
昼 4960W
目が覚めると昼過ぎ。食堂はいつもと変わらなすぎるので、売店で気になるものを買ってみる。

カップ麺「コッコッミョン」。★★★★ TVでCMが流れていた新発売のカップ麺。 パッケージは白っぽいが、当然辛い。 具は長ネギが主で、赤唐辛子が少々加えてある。 底の方には、5x2x1mm程度のかまぼこと、ササミのカケラがごく少量沈んでいる。 麺は前回食べたものより上等で、合格点。 スープはこちらにしては珍しく塩気が多く、辛いことを除けばそう悪くはない。 総菜パン(1500W)。☆☆☆ 売店のパンコーナーのやつ。 まあ特に期待はしていなかったが、可もなく不可もなく。 種類は色々あったので、朝食を食べ損ねたら利用することにしよう。 えびせん「セウカン」。☆☆☆ 発売40周年を誇る韓国固有のお菓子。 どうやら油で揚げてあるようで、ガリガリ、ザクザクした食感。 生地は硬いが、疎(スカスカ)にすることでバランスを取っている。 弱いながらもちゃんとエビの香りはする。 ご多分にもれず塩気が少ない。 揚げせんべいにしては油が少ないとはいえ、多少油っこい。 某類似品は、食べ終わるまで止められない、という極めて危険な特性を持つが、 これはそのような心配のない、至って健全なお菓子である。 みかん(5個で1500W)。☆☆☆ みかんは・・・おやつだろうか?みかんを食べながらキムログ(これ)を書いて、うとうとして・・・。
夕 2200W
今日は寝てばかりだったし、安い学食で済ませる。
下:赤野菜炒め。★★★ 豚肉野菜炒め。 上:たまごむし。☆☆☆ 上にニラをちらした、スタンダードなたまごむし。 左:白菜キムチ。★★★ 浅漬けキムチ。 右:ズッキーニのナムル。☆☆☆ クタっとした感じが好きな人に。 私はどうしてもキュウリ的歯ごたえを期待してしまう。 汁:ワンタンスープ。★★☆ 平たいトッポッキというか、分厚い餃子の皮というか、 ワンタンっぽいものが入っている。
11/28(月):33日目
朝 2000W
急に暖かくなった。
下:魚肉ソーセージのピカタ。☆☆☆ 衣を付ける必要性については深く考えないことにする。 魚肉ソーセージは想像以上に頼りない味と食感だが、 量があるので良しとする。 上:ほうれん草っぽいやつのナムル。☆☆☆ 定番だが、油っこい上に塩辛いのでそのままでは食べづらい。 ん?これってピビンパの具だったような・・・ というわけで、ご飯に混ぜ込んでみる。 ご飯に油と塩が馴染んで良い感じ。 左:白菜キムチ。★★★ 新キムチ。 右:ししとうのナムル。★☆☆ 最初の一口に多大な勇気を要するが、実は辛くない。 とはいえ、日本のししとうと同じく「当たり」を引く可能性があるので注意。 実際、「当たり」のダシが広がったのか微妙な辛味がある。 汁:味噌抜き味噌汁。☆☆☆ 大根、ネギ、油揚げ。あとはお味噌を溶かせば完成しそうだが・・・。 きっと味噌を切らしていたのだと思う。
昼 1800W
今日も別のところ行こうぜ!というので別の学食。(2回目)チーズラーメン。★★★ 名前を見ると何の事かと思うが、その実態は インスタントラーメン+とろけるスライスチーズ1枚 である。日本では考えにくいが、 こちらではラーメンと言えばインスタントラーメンらしい。 スープはかなり辛い。チーズはそれを和らげるために用いる。 具は、ネギが少々+白菜キムチ(これはいつでも取り放題)。
夕 3360W
ピビンパ。★★☆ ほうれん草っぽいやつのナムルが、油と塩味のベースになる。 こいつをよくご飯に馴染ませるのがコツ。 ブロッコリー。★★☆ 花が咲きかけたブロッコリー。 酸っぱいコチュジャンをかけて食べる。 野菜にかかっているのはコチュジャンorフルーツソース。 甘いと辛い以外の選択肢はないのだろうか。ようやく最後のバグが見つかり、プログラム完成・・・だと思う。なんだか疲れた。
帰ったら早く寝る。
11/29(火):34日目
朝 2000W
よく寝たはずだが、どうにも寝覚めが悪い。枕が合わないのだろうか・・・あ、ちなみに、毎週月曜日に掃除のおばちゃんがシーツと枕を換えてくれるのだ。

下:目玉焼き。☆☆☆ 食堂のおばちゃんに、「売り切れやで!その辺で待っとき〜」と言われ、 待っていると目玉焼きを持ってきた。 非常に柔軟なシステムである。 上:ごぼう黒蜜煮。★☆☆ 甘い。 左:白菜キムチ。★★★ 新キムチ。 右:サニーレタ酢。★★☆ 酸っぱい。 汁:ラー湯。★★★★ 上にラー油、下に赤唐辛子粉。具はもやし、大根。 まあ辛いのはともかくとして、味が薄い。 薄味好きの私が言うのだから、もはやただの湯。コメントがいい加減なのは、とにかく眠いから。
昼 2400W
パソコンに向かってうとうとしてたら昼になってしまった。ピビンパ。☆☆☆ 具の配合に揺らぎはあるが、味に大きな変化がない。 みそ味、しょうゆ味、カレー味のピビンパを作ったらどうだろうか。 ・・・いやまあ、実際出てきたら困るけど。
夕 3600W
味に変化がないなら、温度で差を付ける。鉄鍋ピビンパ。★★☆ かき混ぜる前に1分ほど待つ。 すると、おこげエリアがおせんべい状態になって美味。 ニラキムチ。★★★ うーん・・・生乾きの洗濯物の臭いがするニラ。 ニンニクキムチ。★★★★ 期待を裏切らず、臭いも味も強烈。 らっきょう漬けを韓国人向けにしたようなイメージ。 ちなみに韓国人は20個くらいは平気で食べる。 白菜キムチ。 ちょうど売り切れたところだった。 白菜キムチがないと生きていけない・・・こともないので別に良いが。少々熱過ぎ。
食べ終わる間際、鍋底のご飯を浚っていて、手が鉄鍋の縁にちょっと触れただけで火傷した。
11/30(水):35日目。こちらに来て初めて傘をさした。
朝 2000W
雨だというのに食欲のわかないメニュー。雨関係ないけど。
下:ウインナのケチャップ煮。☆☆☆ やっぱウインナにはケチャップでしょう。 いつもの黒蜜は・・・ 上:ズッキーニのナムル。☆☆☆ ズッキーニと桜エビを混ぜたもの。 食感的にちょっと頼りない。 左:白菜キムチ。★★★ 少し浅めが食べやすい。 右:切り干しキムチ。★★★★ 今日のはかなり干からびている。 分厚い皮の部分で、固い。 汁:味噌汁。☆☆☆ 具は白菜とネギ。なんだか粉っぽいのはなぜだろう。
昼 4080W
またピビンパを・・・と思ったが、変わったメニューがあったのでそちらを取る。シーフード炒め。★★☆ イカを、イイダコ、むき小エビ、野菜と炒めたもの。 ソースはなんと、赤くない。多少スパイシーな中華風という感じ。 辛くないイカは好きだ。 ニラのチヂミ。☆☆☆ お好みで辛いタレを付けて食べる。 韓国料理の中にあって攻撃性の低い、素朴な料理。チヂミ(チョン?)について:
日本ではポピュラーな韓国料理だが、学内で見たのは初めて。
街中のお高いレストランでは、大量のおかずに紛れてちょくちょく出てくる。
「韓国風お好み焼き」と言われるが、そのポジションは大分異なり、個性派脇役程度の存在感。
さらに、「チヂミ」は一般的な呼び方ではないみたい(「チョン」とかなんとか)。
お好み焼きで喩えれば、何でもかんでも「ブタ玉!」と呼んでいるようなものなのかもしれない。
「このシーフードは辛くなくて美味しいね!」と言ったら、
「お前、そりゃ辛さに慣れただけだぜ。国に帰ったら『塩抜いて唐辛子入れてくれ!』って言い出すんじゃねーか?」
とのこと。確かにそうかもしれない、と小口切りの赤唐辛子をかじりながら思うのであった。
夕 3200W
仕事は進むようで進まない。やはり日本にいた方が・・・ピビンパ。★☆☆ 昼食べなかったので夜食べる。 変わらぬ日常もあと少し!・・・の辛抱。 煮卵。☆☆☆ タンパク源は卵。ピビンパと併せて卵3つ。