異なるバンド端を持つアレイ導波路に電界印加をするとそれぞれの導波路内では、バンドギャップが異なるためにQCSEによる屈折率変化がそれぞれ異なり、導波路間の位相が制御されることになります。例えば図のように、元々の導波路屈折率差によって各アレイ導波路からの出射光による干渉パターンは中心からずれていますが、各アレイ導波路が異なる電界屈折率変化によって同じ屈折率になったとすると、干渉パターンは中心位置で最大となり、この干渉パターンが変化することによって光の偏向動作が実現でき、1×N型光スイッチへの応用が可能となります。また各アレイ導波路のバンドギャップ差、屈折率差と電界屈折率変化を設計することによって、各アレイ導波路への印加電圧を同一にしてもこの偏向動作が可能となります。これは制御のしやすさという点では非常に有利となります。また逆にいえば各アレイ導波路を個別に制御すれば、複雑な光偏向動作も可能になると考えられます。
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