波長変換器のように光の色を変える、すなわち波長変換を行う方法として、半導体レーザ増幅器内の四光波混合を利用する方法があります。
これは半導体レーザ増幅器内のポンプ光に対してプローブ光を入射し、その変調側帯波を発生させて波長変換を行なう方法です。この現象は媒質内では3次の非線形現象ととらえられており、その波長変換効率は3次の非線形光学定数の大きさに依存しています。
われわれは低次元量子井戸構造内で非線形光学定数を理論的に解析し、低次元量子井戸構造を用いることによって波長変換効率が大幅に改善できることを理論的に計算しています。