数の世界・講義内容と予定


秋学期・火曜2時限・12-201教室


レポート提出について

お知らせ

授業時のプロジェクタ資料を掲載する予定です。 各授業日の項から見て下さい。 但し、各授業中の前回の復習部分を含んでいるので、内容に重複があります。 印刷時には必要なページだけ印刷するなどして下さい。

講義概要

小学校の算数以来馴染みの深い「数」、とりわけ「整数」の振舞いについて、 様々な奥深い現象を紹介する。 剰余と合同式、ユークリッドの互除法による最大公約数の計算法、連分数展開、 方程式の解法理論の歴史、素数の概念の意義と見直しなどの話題に加え、 暗号など近年の情報化社会における応用などを通じて、 数理現象の探求が数理技術として活用されている様子にも触れる。 高校の「数学II・数学B」程度の予備知識を想定する。

講義計画

以下は全体の予定であり、 受講生および担当者の興味などにより変更する場合もある。

主な参考書

講義内容

第1回:10/02

配ったプリント [page 0(pdf,11KB) |アンケート(pdf,5KB) ]

本授業の概要・予定。半期の講義内容全般の概観・予告。

数体系の概観(自然数N・整数Z・有理数Q・実数R・複素数C)。 整除性(割り切れる/割り切れない)についての小ネタ。

第2回:10/09

整除。約数・倍数。∀と∃。整数に関する割算の原理(ユークリッド除法)。

第3回:10/16

配ったプリント [演習(1)(pdf,7KB) ]

整数に関する割算の原理(ユークリッド除法)。合同式。

第4回:10/23

配ったプリント [演習(2)(pdf,15KB) ]

最大公約数。ユークリッドの互除法。 ユークリッドの互除法とその拡張版。

10/30

火曜日ではあるが「見做し金曜日」で本授業なし

第5回:11/06

ユークリッドの互除法とその拡張版。 最大公約数の特徴付け。互いに素。 合同式に於ける除算。中国式剰余定理(孫子の定理)。

第6回:11/13

プロジェクタ資料 [11/13授業時(pdf,52KB) |11/13印刷用(pdf,36KB) ] ・ 配ったプリント [演習(3)(pdf,16KB) ]

素数を法とする剰余系。有限体。

整数の数理の応用:秘密分散。

第7回:11/20

プロジェクタ資料 [11/20授業時(pdf,78KB) |11/20印刷用(pdf,53KB) ]

素数を法とする剰余系。Fermatの小定理。

整数の数理の応用:暗号。概説:安全な情報通信を阻害するもの。公開鍵暗号(RSA暗号)。鍵共有。

参考リンク:

第8回:11/27

出張のため、休講

第9回:12/04

配ったプリント [演習(4)(pdf,13KB) ]

互除法と連分数展開。 実習:藁半紙を折って$\sqrt{2}$を連分数展開する。 $\sqrt{N}$ の連分数展開とそれから得られる近似分数。

第10回:12/11

配ったプリント [page 1〜2(レポート問題の例)(pdf,31KB) |演習(5)(pdf,7KB) ] ・プロジェクタ資料 [12/11授業時(pdf,30KB) |12/11印刷用(pdf,25KB) ]

Newton-Raphson法について(少しだけ)。

今までに習った数学(算数)/人間と数学の歴史を振り返る。 方程式の古典的な解法理論。 3次方程式の根の公式(Fontana-Cardano)。4次方程式の根の公式(Ferrari)。

第11回:12/18

プロジェクタ資料 [12/18授業時(pdf,31KB) |12/18印刷用(pdf,26KB) ]

方程式の古典的な解法理論。3次方程式の解法:"不還元の場合"。 高次多項式の判別式。 4次方程式の解法:複二次式と二重根号。その後の展開。

第12回:01/08

不定方程式 x^2+y^2=1 の有理数解と X^2+Y^2=Z^2 の整数解。 幾何的方法・初等整数論的方法。 比と射影直線。

第13回:01/15

不定方程式 x^2+y^2=3 の有理数解および X^2+Y^2=3Z^2 の整数解の非存在。

不定方程式 x^2+y^2=1 の有理数解と X^2+Y^2=Z^2 の整数解を、 ガウスの整数環 Z[\sqrt{-1}] を使って考える。 「怪しい」証明の怪しさについて (整数の範囲・1の約数(単数)・最大公約数・互いに素・素因数分解の一意可能性)。

第14回:01/22

配ったプリント [page 3〜4(レポート問題の例)(pdf,30KB) ]

素因数分解の一意可能性を巡って。 2次体の整数環 Z[\sqrt{-D}] の数論の一端。 整数の拡張。既約な数への分解が一意でない例。 素数の概念の意義と見直し。素数と既約数とのずれ。 素因数分解の一意可能性の喪失と回復。 ガウスの整数環 Z[\sqrt{-1}] での割算の原理。

期末試験は行なわない。折々の演習課題と期末レポートとにより評価する。