徒然物草(2010年1月)
- 嫌な言葉2題。
- 「配属」:
ゼミの割り振りで使ったりする言葉。
あくまでも学生が研究室を希望して選ぶ(人数の具合で希望通り行かない時もある)
のであって、教員が学生を配して属させるものではない、と考えるので。
分野によっては、学生が来ないと実験が出来なくて困る、
というような都合を学生の希望より優先させる所もあるようで、
いったい何のために学生にゼミをやらせるのかね。
「確かに理解する」ということを学生に体験してもらうために
ゼミをやらせるのであって、自分の研究の都合ではないと思うのだが。
- 「人材」:
大学・学科案内や文科省への届出書類などで
「〜な人材を輩出する」などと良く使われる言葉。
実に嫌ですね。人は材料ではないので。
「〜な人を育てる/育む」の方が良い。
「教育は人格の完成を目指す」んですよ。
両方とも人間(学生)をコマのように見てるようで嫌ですね。(2010-01-31)
- 大相撲一月場所千秋楽。(2010-01-24)
- 朝青龍が堂々25回目の優勝。
白鵬が大関陣に連敗して早々に優勝が決まってしまったのは残念だが、
昨年6場所14勝以上で86勝という年間最多勝記録を達成して、
少々緊張感を取り戻せなかったのかもしれない。
朝青龍の年間完全制覇(2005年)の後の一月場所もそうだったし、
古くは双葉山でも連勝が途切れた場所の後半には3連敗した。
ほんの少し集中が欠けても星が変わってくる所で相撲を取り続けているんだな。
優勝が決まった後の千秋楽結びでは逆に白鵬の方が集中していたか。
昨年は白鵬が一歩リードした感があったが、再び両横綱が並び立つ年になりそうだ。
- 大関陣は琴欧洲・日馬富士ともに中盤で息切れ、琴光喜は1勝のみで途中休場、
と今場所も期待外れ。
幕内通算最多勝記録を更新した魁皇は、
千秋楽も精一杯の相撲で8場所振りに9勝を挙げたが、これが精一杯で、
もはや奮闘を讃えるべきであろう。
千代大海は遂に引退。現役最後の相撲が長年の戦友の魁皇戦というのは、
相撲協会の計らいというか、もうこれくらいにしておけ、というか。
突き押し一本の大関としては実に長い活躍だった。お疲れさま。
- 関脇把瑠都が横綱に遂に初勝利を挙げ12勝。
この3場所は小結で12勝→関脇で9勝→関脇で12勝と、
大関に昇進してもおかしくない星で、
先場所あと一つ勝って二桁に乗せておけばと言う所。
相撲にも工夫が見られる。来場所も12勝以上なら大関の声が掛かるだろう。
- 朝青龍を破った豪栄道は千秋楽で負け越して殊勲賞ならず。もったいない。
千秋楽の安美錦−豪栄道戦は勝った方が三賞となったが、
既に10勝を挙げていた安美錦は無条件で技能賞でも良かったと思うが、
片懸かりになるのが味悪いと思われたのだろうか。
昨年一年間通して殊勲賞が出なかったように、該当者がない時もあるのだから、
該当者がいる時は出せば良いのではないか。
幕尻ながら12勝で敢闘賞受賞の豊響も立派。元々押し相撲に期待が大きかったが、
怪我で低迷していただけに今後の活躍に期待。
- 把瑠都以外の上位の若手陣は今場所も煮え切らず。
稀勢の里が出だし5連勝した時は期待したが…‥…。
- ここ3場所、新入幕力士が出なかったが、
来場所には徳瀬川・磋牙司・隠岐の海と一挙に3人が新入幕となる模様。
それぞれ特徴のある力士だけに、来場所は幕内前半の相撲も楽しみ。
- そして話題は理事選か…‥…。
- 場所よりも理事選目立つ相撲界。(2010-01-10)
-
箱根駅伝(第86回東京箱根間往復大学駅伝競走)。(2010-01-03)
- 最終10区への中継所で、
4年前の優勝校の亜細亜大学が僅かに届かず繰上げスタート。
残念ではあるが、復路で首位校が安定していた裏返しでもある。
近年は目まぐるしく首位が入れ替わる展開が多かったが、
今年は4区までが明治大学、5区山登りでの逆転からは最後まで東洋大学、
と首位の逆転が殆どない展開。
復路一斉スタートが9校も出たのも久し振り。
一斉スタート校が追い上げてシード権争いをすると、
走行順と実際の順位の違いで、見ている方も気を揉む展開になり、
それはそれで箱根駅伝観戦の醍醐味の一つではあるのだが、
今回はそうはならず、時差スタート校が逃げ切った。
- 優勝は東洋大学で、昨年の初優勝に続く連覇。
何と言っても山の神の存在が大きいが、他の各選手の安定感も見逃せない。
チーム力が本物になっての優勝と言って良いだろう。
5区山登りは4分差を逆転は当然と見ていたが、余りにもあっさり逆転された。
一人だけ登りじゃないような感じで、走りが違う。
- 駒澤大学は往路で出遅れたが「復路の駒澤」は健在で、
復路優勝で総合2位の追い上げ。復路の強さは選手層の厚さの現れ。
- 往路では1区区間賞から4区まで首位を保った明治大学が、
復路では順位を下げたが、連続のシード権確保の大健闘で古豪復活。
- 3年連続11位→無念の途中棄権、とシード権が遠かった城西大学が堂々の6位で、
遂に悲願のシード権確保。実に実におめでとう。
昨年33年振りに出場を果たした青山学院大学が今年は8位で41年振りのシード権確保。
こちらも実におめでとう。
伝統校の東京農業大学も安定した走りでシード校復帰。
上武大学もシード権こそ逃したものの、10区で初の区間賞を取るなど、
着実に力を付けてシード権が近付いているようだ。
- 一方、新常連校かと思われた中央学院大学や
伝統実力校の大東文化大学・日本大学・東海大学がシード権を失う。
そもそも近年の優勝校の順天堂大学・神奈川大学が出場できないほど、
厳しい予選会に戻ることになった。
- Last but not leastで、母校早稲田は7位。
煮え切らない結果だが、シード権確保を喜びましょう。
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今年も無事に明けたようです。おめでとうございます。
佳き年にしたいものです。(2010-01-01)
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