徒然物草(2011年1月)
- 大相撲一月場所千秋楽。(2011-01-23)
- 白鵬が14勝1敗で優勝、6連覇。
先場所に続いて稀勢の里に敗れたのは意識のし過ぎで硬くなったか。
危ない相撲も何番かあり、連勝中ほど磐石という訳では無いが、
優勝に関しては星3つの差で、余りにも順当な結果。
ここ丸1年で稀勢の里に2番負けただけ、と改めて書くと凄すぎる。
朝青龍の7連覇に追い付き追い越すのは確実でしょう。
- 大関陣は前半こそ把瑠都・琴欧洲が1敗で追走したものの、
後半は息切れで琴欧洲の10勝が最高とは、
毎場所のことながら、これでは白鵬の独走もやむなし。
魁皇の9勝は大関の勝星としてどうかはさておき、もはや立派と言わざるを得ない。
6年ぶりの千秋楽結びの一番への登場で、
優勝の決まった後の土俵にも関わらず大いに盛り上がった。
通算勝星も1035勝、遂に千代の富士の1045勝に手の届く所まで来た。
本当は引導を渡せない若手が情けないのだが、立派には違いない。
日馬富士はカド番を脱出しただけという感じ。
- 稀勢の里は何と言っても先場所に続いて横綱を破った星が光り、堂々の殊勲賞。
2場所続けて連敗なしの10勝。やはり自信になっているだろう。
先場所が東筆頭での10番だったので、
連続二桁とは言え、来場所後に大関の声が掛かるには、
13勝以上で優勝(又は優勝同点)くらいの星が要りそうだが、
来場所も二桁勝って五月場所に大関昇進を懸ける可能性は充分にある。
- 琴奨菊も得意のがぶり寄りなど良い相撲内容で11勝で、
こちらも堂々の技能賞。両関脇の大関先陣争いが見物になってきた。
先場所が西筆頭で9勝と稀勢の里と殆ど変わらない星勘定。
但し、6大関という例はないので、
どちらが先に大関に昇進できるかは重大かもしれない。
三月場所も両者二桁の星を揃えて、五月場所後に同時昇進で初の6大関か、
なんて話になることを期待しましょう。
- 小結陣は栃煌山が不振で負越し、鶴竜はようやく勝越しで、
出直しに期待という所。
- 豊ノ島が先場所優勝同点の14勝1敗にも関わらず、
三役に復帰できず東筆頭に留まったのは気の毒であった。
何故これほどまでに張出(3人目以上の関脇・小結)を作らないのか意図不明。
しかし前半の1勝7敗から後半7連勝で勝越したのは流石の実力者ぶり。
これで三役復帰でしょう。
幕内上位では豪栄道が東5枚目で11勝と健闘。
三賞受賞者が余りにも有力過ぎて候補にも挙がらなかったのは残念。
この星も普通なら充分三役復帰が期待できる星なのだが…‥…。張出作れよ。
- 幕内下位では終盤まで2敗で横綱を追走した隠岐の海の11勝は立派で、
堂々の敢闘賞。来場所の上位挑戦に期待。
他に前半は若の里・栃乃洋の両古豪が7勝1敗と走ったが、共に後半失速で残念。
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箱根駅伝(第87回東京箱根間往復大学駅伝競走)。(2011-01-03)
- 母校早稲田大学が18年振り13回目の優勝。実にめでたい。
シード権を失って予選会からやっと出場して
敢えなく予選会に戻っていく頃も長かったが、
ここ数年のシード権確保に続いて遂に復活優勝。
区間賞こそ1区だけだが、全員が区間上位の成績で繋ぎ、
10区が日本橋経由になって以降初の11時間切りの総合新記録で見事な優勝である。
特に今まで弱かった山下りでの逆転には驚いた。
- 往路優勝は東洋大学で、3年連続の山の神の逆転。
4分差が欲しい、という事前予想は妥当だった。
不調と言われていたが、ここでは負けられん、という気持ちが強かったのだろう。
山下りでの再逆転後も区間賞の走りで追い掛け、21秒差の2位は史上再僅差とか。
- 天候にも恵まれて早稲田・東洋の上位2校が安定して強く、
こういう展開だと後ろは大差が着きがちだが、
それでも復路一斉スタートが2チーム、
繰上げスタートは最終10区への中継所での1校のみ。
参加校全体のレベルアップを感じる。
- その参加校全体のレベルアップが如実に現れるのがシード権争い。
最終10区でも6〜7校が一団となった争いとなり、
ゴール前で8位グループが4校(ということはそのうち1校がシード権落ち)。
ラストスパート勝負で道を間違え掛ける事故があってヒヤッとしたが、
結果は日本体育大学・青山学院大学・國學院大学がシード権確保。
國學院大学は初のシード校入り、実におめでとう。
一方、城西大学が僅か3秒及ばず11位でシード権を失う。
3秒差は勿論史上再僅差。
3年連続11位という記録もある城西大学だが、またしても非運の11位。
何ということでしょう。
関東学連選抜チームで伝統実力校の大東文化大学から順天堂大学へと
襷を繋いだ区間があったことに象徴されるように、
年々厳しくなっている予選会に戻ることになったが、
是非とも通過してシード校復帰を目指してもらいたい。
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明けました。おめでとうございます。佳き年にしたいものです。(2011-01-01)
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