徒然物草(2012年1月)
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大相撲一月場所千秋楽。
(2012-01-22)
- 横綱白鵬が終盤に崩れて優勝は逃したが、
千秋楽は先場所のお返しのように気合いの入った相撲で把瑠都の全勝優勝を阻止。
やっと横綱が本気出す状況が出来てきたか。来場所以降が楽しみ。
- 把瑠都が初優勝。大関陣では一番の力強さがあると思うので、やっとという感じ。
全勝優勝は今後の楽しみとして、
相撲っぷりが安定してきたら充分に横綱推挙の声も近くなるだろう。
平成に入ってから貴乃花・朝青龍・白鵬と
正に大横綱と言える強い横綱が続出して横綱のハードルが上がっている印象があるが、
王道を往く白鵬に対して、
気は優しくて力持ち、茶目っ気一杯の横綱というのも良かろう。
- 他の大関陣では、琴奨菊がまさかの不振で千秋楽にやっとの勝越し。昇進疲れか。
稀勢の里は11勝と新大関としては堂々の星。他の大関は結局失速。
- 三賞に臥牙丸・妙義龍と新鮮な顔触れ。
臥牙丸は上位挑戦で跳ね返された後での2度目の受賞で、
体が活かせれば来場所の再挑戦は実に楽しみ。妙義龍はノーマークだった。
- そして十両から、先場所新十両で十両優勝の勢、
今場所新十両で十両優勝の明月院改メ千代大龍と、活きの良い所が上がってきそう。
十両は通過する地位。期待が持てる。
- 更に幕下では佐久間山が初土俵以来27連勝の新記録、
千秋楽は負けて遂に記録は止まったが、見事な幕下優勝。
来場所は十両を目指す位置に来る。十両昇進よりも通過を目指してもらいたい。
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箱根駅伝(第88回東京箱根間往復大学駅伝競走)。(2012-01-03)
- 東洋大学、強かった。往路復路とも新記録での優勝。
もちろん総合でも新記録だが一挙に8分以上も縮めた。
山の神の独走新記録も圧巻だったが、今年は他の選手も強く総合力での圧勝だった。
それにしても5区山上りでの観衆の多いこと。対向車線に車がずらり並んでの声援。
山の神最後の箱根ということでか、あんな光景は初めて見た。
- 続くは駒沢大学・明治大学・早稲田大学。
激しく順位が変わったが最後はこの順で。
2位でもトップと9分差、
4位早稲田の12分差は年によってはシード権確保も危ない差だが、
実はこれでも前回作った総合新記録より3分ちょっとしか遅れていない。
如何に東洋の圧勝だったか。早稲田には来年の捲返しを期待。
- 続いて、青山学院大学が自己最高の5位、
ここ6年で3年連続11位→途中棄権→6位で悲願のシード権確保→3秒差の11位と
非運の印象の強い城西大学がこれも自己最高タイの6位と健闘。おめでとう。
- 優勝校が突っ走ると後ろのチームは大変で、
復路時差スタートは7チームのみ、という近年にない少なさ。
繰上げスタートも9区で3チーム、10区で4チームと多くなった。
如何に東洋の以下同文。
- 復路で多くのチームが一斉スタートとなって、
通過順と総合順位とが違うため、シード権争いは見えない相手との争いに。
昔の箱根駅伝を思い出す。
結果は順天堂大学・中央大学が往路11位以下から逆転のシード権確保、
これが伝統校の強さか。
続いてこれも強豪校の山梨学院大学。
そして國學院大学が2年連続10位でのシード権確保。
ここまでトップと22分差だが、
前回の早稲田の記録と比べるとシード権ラインが14分差で例年と同じくらい。
如何に東洋の以下同文。
- 10区繰上げスタート寸前で中継所に入ってきた神奈川大学。
後十数秒で残り20メートルほど、何とか間に合ったかと思った矢先、まさかの転倒、
足に来ていて立上がるのも大変。目の前まで来て力が入らなくなったか。
2度ほど転んだが這うようにして時間ぎりぎりで襷を渡す。
公式記録としては丁度20分後での襷渡しで繋がったと認定。
冷や冷やしたが良かった良かった。
- 東京農業大学は往路5区山登りの5キロ付近からスピードが出ない大ブレーキ。
1位からは41分以上、すぐ上の19位からも23分以上離れる大差の最下位に。
TV放送終了にも間に合わないという異例の事態になったが、
沿道からの応援はずっと続いていた模様。
復路も最下位からの脱出は望めない差だが、
それでも6区山下りでの区間2位を含め復路11位と健闘、襷は繋がった。
52分差ながら襷を繋いだというのは記録かもしれんね。
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明けましておめでとうございます。
昨年は思いもかけぬ年になってしまいました。
今年は佳き年にしたいものです。(2012-01-01)
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